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(解答例1)
 薄暗くなりかけていた。公園からは子どもたちの声が聞こえてくる。私は、疲れきってそばの道を歩いていた。そのときだ。左の小道から自転車が全速力で走ってきた。キキーッ! ブレーキをかけて、私の目の前でやっと止まった。私の足もとのコンクリートに自転車のブレーキ跡がついている。乗っていたのは、小学校三年生くらいの男の子だ。あぶないじゃないの、こんなところで自転車を飛ばすなんて。そう怒鳴ろうとしたときには、もう子どもは去って居た。


(解答例2)
 私は子どもたちの歓声が聞こえると、いやな予感がする。子どもたちが集まると、ろくなことがないというのが、私の昔からの確信だ。
 だが、そのときはそんなことは忘れて、公園の近くの道をゆっくりと家に向かっていた。ところが、そのときだ。急に子どもの乗った自転車が飛び出してきた。私は危うく、ぶつかりそうになった。子どもはそのまま去っていった。
「ねえ君、ちょっと待ちなさい」
 私は声をかけた。だが、子どもは振り向きもせず、私にぶつかりそうになったときと同じようなスピードで遠ざかっていった。


 いかがでしたか? 私のぶつかりそうになったときの状況や、子どもに対する驚きや怒りの気持ちが、よくわかりますよね!

 この本では、かなり多くの素人の文章を、添削する前と後の両方を記載しており、赤字で直した部分が「なるほど、こういう風に直せばいいのか」と分かるようになっています。
 樋口さんのような、文章のプロに添削してもらう機会があれば、是非ともご意見を伺いたいものです。

更新日:2009-12-29 22:53:40

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