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実際、貞子の事嫌いかっていうとそうでもないのかもしれない

喋ってても楽しいしさっきみたいに朝挨拶に来なかったら淋しい気もする

なんだかんだで友達見たいな関係なのは貞子と水島くらいなんだよな

委員会の人達は俺の事を蟻としか見てないし………

委員会のせいで友達いなくなったし……

………

…………

はぁ〜〜……

マジであの日あんなとこで昼寝しなきゃよかった

そしたら今頃平和に過ごしていたのに

自分を偽りながら





偽りながら……か……

そう考えると今の方がなんか楽しいんだよな

前よりも断然疲れるけど

それは今までなにも頑張ってこなかったから、誰かに面と向かって話してこなかったからなんだよな

『川村さま!もう一回飛んで下さい!次私こっちから見たいです!』

なんかそう考えると今朝まで超うざかったのに可愛く思えてきたな

『しかたねーなー。一回だけだぞ』

なんかこのままいくと貞子エンド(恋愛シュミレーションでその子とつき合うエンディングのこと)もあり得そうな気がしてきたな

『よし、行くぞ〜!』

さっきと同じように駆け出す川村

でもさっきと違う事がある。

それは会話から逃げる為に飛ぶのではなく貞子の為に飛ぶと言う事、これからの自分の為に飛ぶと言う事

そして一人の雄は地を蹴り過去と未来の壁を今まさに飛んだのだ

貞子のヤツちゃんと見てるかな?

飛びながら川村は長い滞空時間の中貞子を探す

……?

あれ?アイツどこ行った?

せっかく飛んでやったのにどこ言ったんだよ

どこを見ても貞子は見つからない

はぁ〜あ、もう飛んでやんねーからな

川村は貞子を探すのを諦めその目を自分が着地するであろう地点に向けた

!?

そこには白いマットだけがあるはずだった

自分の足跡が残っているマットがあるはずだった

だがそこにあったのは白いマットではなく

先ほどの足跡があった着地地点に横たわる



貞子だった!!!



『川村さま〜!思いっきり踏んで下さいまし〜!!』

『てめぇ!!!始めからそういう事だったのかぁぁぁぁ!!!!!!!!!!』

ボカーーーン!!!

こうして貞子を避ける為に無理に体勢を崩した俺の足はひねって着地してしまい全治2週間の怪我を負った



とまぁ、保健室の件(くだり)に至までの全貌はこういう事だ

そして、話は保健室に戻る



『いや……本当に……すいませんでした。……余りにも…着地した時の音が………良かったもんで…………M魂に火が付いたと……いいますか……あの……本当にすいませんでした!反省してるんでもう撫でないで下さい!!』

『いーや!まだ許さん!体育の授業が終わるまで撫でまわし続ける』

『いや〜〜!!』

なんか保健室でこんな事言ってたら危ない人みたいだな……

反省してるみたいだし今日の所はやめとくか

『嘘だ嘘。もう許してやるよ。だけど条件が一つある』

『な、なんでも聞きます』

『よし』

そういって川村は貞子の頭から手を離す

『はぁ〜死ぬかと思ったぁ……で?その条件っていうのは?は!まさか体を要求するんじゃ……』

『んなわけねーだろ!!条件はもうさっきみたいに危ない事はするな!だ!』

『えぇ!?わ、私の生き甲斐を奪うんですか!?嫌ですよ!!それなら体を要求して下さい!!』

『ダメだ。そんな事したらこの小説は明日から青春枠にいれなくなる』

『えぇ〜〜!』

『最後まで聞けって、いつものような多少の事なら許す。けどさっきみたいに大怪我に繋がるような事はもうしてほしくないんだ!俺はお前を傷つけたくないし傷ついてほしくない。さっき本当にお前にぶつからなくて良かったと思ったんだ。自分が怪我するだけですんで良かったって心から思えたんだ。だから……な?わかってくれよ』



『…………』



『…………』



川村は貞子の返答を待つが帰ってくるのは長い沈黙だけ

やっぱダメか…生粋のドMならわかってくれるわけないよな……

『そっか、やっぱりわかってくれな…………えぇぇぇ!!!???何泣いてんのお前!!』

『いや〜だってぇ〜〜そんなこと言われたの初めてだからぁ〜〜うわぁぁ〜〜ん……』

『ええ!?いや、だからってそんなに泣くなよ!』

『無理〜〜〜!!!!!うわぁぁぁ〜〜〜ん。マジ超絶カッコイイよぉぉぉ〜〜!!』

『ははっ』

あ、泣いてんのに思わず笑っちまった

コイツ本当変わったヤツだけど面白いヤツだよ

前のように自分を隠して生活していたら貞子ともこんな風に仲良くなれなかったよな

今もアリってことでいいってことなのかな

ま、周防には死んでも感謝しねーけど

更新日:2009-12-15 09:16:47

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