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男の会社はこの島、いや、この世界で一番大きい会社だ
部門を枝のように派生させ、その競合相手を潰し続けて
そして得た、巨万の富。この会社が潰れると、もう人々は満足な暮らしなんて出来ないだろう
知ったことか。どっちみち、全員死ぬんだ。遅いか早いかの違いだ。
俺は、心に浮かぶモヤを払拭して、男の会社に足を踏み入れた

まず確認しなければいけないのは、動力室、電源部だ。
これによって相手の逃げ道を断つ。いつかレイスがやった作戦と同じだ
しかし、前よりも俺は残虐に行く。全員を殺さなきゃならないんだからな。
武力装備をしている奴は多いが、やるしかない!
俺は意を決して行動に出た

まずはすれ違いざまにガードマンの一人をナイフで喉元を裂く
その体で来客に来ている人間と受付に座っている人間に発砲する
その瞬間、人々はパニックに陥り、悲鳴を上げて逃げ惑う
逃げ惑う人間に発砲し、叫ぶ
「動くな!動いたら、全員殺すぞ!」
もう完全にテロリストだな、なんて自嘲し、人々が静かになるのを待った
そして、ものの数分で室内は静まり返った
誰しもが声を上げれば殺される、そんな不安感でいっぱいになっている
その光景はとてもじゃないが、気分がいいなんて言ってられない雰囲気だった
しかし、勇敢にも一人の男が口を開く
「お、おい、目的は、こんな事をする目的はなんだ!」
「使命だ」
「使命だって?ハッ!駄目な宗教にでも取り付かれたか!」

タンッ―!

「わかったか?口を開けば殺す、例外はない」
しかし、既に騒ぎ立てる気力も気概もないのか、男が撃たれたにも関わらず、誰一人として口を開く者はいなかった。
その後、全員を後ろに向かせた俺は、声を出すなと念を押し
一人ずつ、首を刎ねていった・・・1階部分の制圧完了・・・。

その後、俺は電源室に向かい、全ての動力を落とす。
これでエレベーターは使えない、そして俺は2階ではなく、地下に向かった
そして、レイスの財産である爆弾を扉にしかけ、爆破させる
巨大な爆発音の後に、ガラガラと音を立てて崩れる出口。
これで逃げ道は入り口しかない。だが、逃がす気は毛頭ないぞ。

その後2階に上がった俺は、1階で行った事と同じ事を速やかに行い、制圧を完了させる
極力、ナイフで殺すのは上の階に異常を察知されないためだが・・・
さっきの爆発音で、異常事態は知れ渡っているだろう
「チッ、めんどくさいな」

ガシャンッ―!

悪態をつきながら、銃弾を補充し直した

更新日:2009-10-26 13:26:17

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