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3日目

朝4時前。
梨桜(リオウ)は目を覚ました。
爆睡していた為、湯弦(ユヅル)も油断して拘束具を全く着用させなかった。

ガサガサ…
湯弦は、その物音に慌てて起きた。
「トイレ行くだけ。」
一応湯弦はトイレ近くまで着いて行き、逃げない事を確認した。

「逃げられなくて残念だったな」
「まだゲームは始まったばっかりだからね♪」
少し朝日に照らされてか電気を付けなくても辛うじて歩ける廊下を辿り、2人はベッドへ戻った。
湯弦は少し冷や汗が出た。


朝。
梨桜が目覚めると、湯弦の姿は無かった。

今日の朝食、ご飯と味噌汁とほうれん草のお浸しがテーブルに置いてあった。
横にはメモがあり、
「学校行ってくる。お昼は昨日の残りのカレーを温めて食べろ」
とあった。

梨桜は仕方なく一人で朝食を食べ始めた。
強烈な孤独感に梨桜は襲われた。
早く、帰ってこないかな…。

すると、突然ドアが開いた。
「あ、おはよう!梨桜!ちょっとそこの袋を取って!!」
梨桜はテーブルの上にあったハガキ大の紙袋を取り、玄関で待つ湯弦の元へ行った。
そして、そのまま湯弦に抱きついた。

「お、おい。梨桜?どうしたんだよ。急に」
対処に困った湯弦は、とりあえず梨桜の頭を撫でた。

数分後、梨桜は目か覚めたのか、紙袋を渡し、
「いってらっしゃい。」
とだけ言ってテーブルへ戻った。


今日は、1・2・3・4限の予定だったが、2限が休講になった。
1限と3限は綾部と一緒だった筈なので、2限にじっくり話を聞く事にした。

「お前、山神梨桜(ヤマガミリオウ)とどういう関係?いや、"どういう関係だった"かな?」
昼前の食堂。
人がまばらな大学の第2食堂で、湯弦は綾部(アヤベ)に一枚の写真を渡した。

更新日:2009-01-02 01:16:36

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