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読み終えた僕は、ただその場に座り込むしかなかった。
何もしてあげられなかった僕に、「キミ」はずっと笑いかけてくれていたのだ。「キミ」は、こんな僕に、救われたと言ってくれたのだ。
僕は声をあげて泣いた。「キミ」が亡くなって以来、初めて泣いた。心から泣いた。
助けてあげられなくてごめんね。傍にいてあげられなくてごめんね。
一人にしてごめんね。

泣き叫ぶ僕を、桜は温かく見守ってくれていた―。


更新日:2009-10-20 12:49:10

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