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小説

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私の本は「売れない!」

挿絵 240*320

過激なタイトルですが本当のことなので正直に書きます。

私はご縁があって、2007/1~2007/10まで「ヴィレッジヴァンガード」
という本屋のフリーペーパーで読みきり短編小説を連載させて
いただいていました。(本屋と面白雑貨が集合したような、いるだけで
「へーっ!」というような品物に溢れている店です)

このフリーペーパーは近畿地方限定で、約40店舗で無料で配られて
いました。(私自身は関東に住んでいるので結局、店頭で一度も
もらうことが出来なかったけれど)
フリーペーパーとはいえ、仮にも、誰も知らない、ただの素人が
10ヶ月も読みきり小説を載せていただけたことは大変に光栄で、
そして得がたい経験になりました。
毎月、2000字という字数制限と、くるくると変わる締め切りに
苦労した、という苦労話は置いておいて。

編集者さんからは「評判がいいですよ~」という言葉は頂いて
いましたが、この声が直接、私に届けられたことは皆無に等しい
ものでした。

敢えてHPのアドレスを「掲載してもらわなかった」というのもある
けれど、興味さえもってもらえたら作者名で検索すればわかること
ですからね。
10ヶ月連載していて、私の元に直接、声を届けてくださったのは身内を
抜かせば片手で数えられるほどでした。それでも十分に有難かった。

つまり「評判は良かったけれど」「ただそれだけだった」ということに
等しいわけですね。
ちなみに読みきりで掲載してた小説は、すべて「文学」「恋愛」に
ジャンルするものです。普段、BLを書いていますが(別にBLだけ
書いているわけじゃないですから)
そういう嗜好性を一切排除して、誰にでもさらりと読める、共感できる、
わかるなあ、というテーマを敢えて選んで(まあ、2000字ですから)
書いていたのに、です。

そのときに「あ、私の小説ってこの程度なのかな」と、身の丈も
実感しました。フリーペーパーという「無料で読める」という媒体
を利用させていただいても、小説を「届ける」ということの難しさを
身に染みて考えさせられる出来事でも在りました。

いやあ、本当に得がたい出来事でした。

この出来事でもう一つわかったことがあって、それは「在庫はいらない」
ということでした。

フリーペーパー自体は近畿地方で配られていて、私の手元には、いつも
「見本誌」が送られてきていました。30部から50部ぐらい。
こんなにいただいても「配る当てがない!」のです。
友達に配るといっても限度があるし、しかも毎月毎月、「もらってください」
とお願いしてもらってもらう。
それでも余る。毎月毎月余っていく見本誌。最後には配ることも面倒になって
しまい、部屋の中に、文字通り「積んで」おきました。
(今は在庫ゼロです。写真は「自分の分だけ」の保管分です。在庫分は
「欲しい」と言ってくださったHPのお客様に頂いてもらいました)

狭い自分の部屋に積まれていく自分の小説が載った本。フリーペーパー
ですから一部一部は薄いけど、一ヶ月に10冊余れば、10ヶ月で100冊。
高さも出てくるし、幅も取る。
もらってくれる友達がいない自分を恨めば良いのか、見本誌を沢山くれる
編集部の親切が仇になっているのか、捨てるには惜しいけれど、どうにも
ならない自分の本。それが毎月堪っていくのです。

・・・有難いも限度を越してしまうと、正直、げんなりしてきます。

この経験があって(最後までもらってもらう人を探すのは本当に大変
だったのだっ!)
自分の本を作ろう!そう思ったときに、

「在庫は作らないようにしよう!」

そう決意したのです。

更新日:2009-09-03 12:49:05