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妄想やーい


妄想や 待てど暮らせど 降りて来ず


以下は、葉論と葉論の中に住む悪魔「早く神」との会話です。

「けっけっけ。葉論さ。おめー、書けねーんだろ?」
「あー、そうだよ。それが、どーした?」
「なんで書けないのか、教えてやろうか?」
「なによ!?」
「おめーはよ、年ばっか無駄に食ってるけどよ、人生経験っつうもんが、ねぇんだな」
「うるさいよ。私だって、私なりに色々悩んで来たし、曲がりなりにでも働いてきたし」
「なら、なんで書けねーのかなー?」
「だからっ! 妄想が降りて来ないんだってば!」
「そーやって、待ってばっかりいっから、いつまで経ってもその調子なんだぜ」
「じゃあ。じゃあじゃあ。どうしろと?」
「行動しろって。もっと前向きに。軽やかに。フットワーク重すぎんだよ、おめぇは」
「大きなお世話じゃ! 足が太いのは、生まれつきじゃい!」
「太いとは言ってない。重いと言ってんだよ」
「どっちでも、おんなじこった! 実際太いんだから、もう放っといてよっ!!」
「つうか、新作どんどんアップしてる作家さん方に嫉妬してんだろうが?」
「へ? べっ。べつに。ぜんぜんっ。シット? あははっ、そんなもんする訳ないでしょ」
「おめーは、現実社会でも競争は苦手だったもんなー、いつもビリッケツでよ」
「あのね。創作活動は、競争じゃないんですっ!!」
「そーかなー? ある程度の勢いも必要なんじゃねぇか?」
「あのねえ。そうやって焦らせるから、何事も上手くいかないんじゃん? いつの間にやら勝手に私ン所に来てさ。アンタのせいで、いつだって失敗だらけだよっ! いつまで居座ってるつもりよ?」
「心配すんな。おめーがババァになって、孤独死するまで居てやるぜ~」
「うっさい、ハゲ!」
「あーあ。とうとう言っちまったね。品性のないその言葉。だいたい、おめーは。アッー!」

葉論は、「早く神」をグーでブッ飛ばしました。
二人は、数十年前からこのような不毛の闘いを日夜繰り広げているのでありました。


-fin-

更新日:2010-01-20 02:06:17