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オマケ

あれ?おれ。。
我に返った時には三橋がぐったりしてベッドに裸で横たわっているし。。
って、俺なんかめちゃめちゃ三橋を無理やり抱いた??
血が逆流していく音が聞こえるようだった。
あんまりにも三橋がかわいいことを言うからなんかそっから暴走して、、
自分がしたことをフラッシュバックさせると青ざめる。
日頃はしっかりセーブして、三橋が気持ちよくなるように我慢しながらしていたのに、
今日は全く三橋のことなんか考えてなかった。
俺だけが気持ちよくなるようなHをしてしまった。
大きなため息をつく。
スッキリしちゃっているし。。と思って自分の額に手をやると、熱が下がってる。
何やってんだよ、俺。
三橋はぐったりしたままピクとも動かない。
そんだけムリさせちまったということ。サラッと栗毛の髪をすくう。まだ頬は上気していて艶っぽい。
うわぁっ、まてまて俺。また感じるんじゃねーよ。
お互いの精液でドロドロになったシーツを親が帰ってくる前に片付けないと。。
あと、三橋の体も拭いて、、換気も。。
なんて焦りながらしていたら、母親が帰ってきた。
洗濯機はまだ回っている。俺は激しく動揺したが、それをなんとか誤魔化した。
「あれ?あんた熱は??」
「あっあーと、下がった。」
「ふーん、三橋くん来てたでしょ?」
「うっうん、けど、あいつ熱あったみたいで、今寝かしてる」
なんて無理やりないい訳だと自分でも思う。
「えぇ?!熱があるのにお見舞いきてくれてたの?!悪いことしちゃったなぁ。
そう言えば、こんな時間にいるってことは早退したんだもんね。」
「そっそうみたい」
「で、何洗濯機回してるの??」
我が母親ながら触れられたくない所ばかりついてくるなぁ。
「俺、めちゃ汗かいてたトコに三橋寝かすわけにもいかないだろ?」
「おっ、あんたにしちゃよく気がついたねー。後はやっといてあげるから三橋くん見ててあげなよ」
いつもは何の罪悪感もなしにいろんないい訳をしてきたが、今日ばかりはなんだか苦しかった。
今日ばかりは心で親に謝りながら2階の自分の部屋へと戻った。

更新日:2009-07-21 11:45:27

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発熱(おお振り/アベミハ/一部R18)