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18 帰る場所
西川はまたご丁寧にもセイへの土産をもたせてくれた。
飛行機は問題なく飛び、
到着した千歳は、静かな秋だ。
セイは朝から千歳に来て遊んでいたらしい。
私をにこにこ出迎えてくれて、
何かついていたのか、ぱっぱっと肩や背中をはらってくれて、
嬉しそうに、待ってる間に珍しい飛行機を見たよ、と報告してくれた。
元気なセイを見たら、なんだかほっとした。
「…この服どうしたの?
オシャレ!」
「撮影のとき借りた服が
主に西川さんに好評だったから、
買い取ったんだ。
動きやすいし、
セイと出かけるときにいいかと思って。」
「すごくいいよ。
そーさんは素敵なんだから、きれいにしなくちゃね。
…ご飯食べて帰る?」
「食べようか。
…でも私あまりお腹すいてないよ?
セイは?」
「オレも別に。」
「じゃ札幌へ戻ってから
狸小路のアーケードはずれたあたりで
おいしい焼き鳥でも食べようか。」
「いいね、そのほうが。
経済的。
荷物持つよ。」
「ありがとう。」
「…疲れたでしょ。
バスは少し安いけど疲れるから、
快速エアポートにしようか。」
「そうだね。…ていうか、私、JRの往復券だ。」
「あっ、ほんと?
ちょうどいいや。オレも。」
二人で
ぷっと笑った。
飛行機は問題なく飛び、
到着した千歳は、静かな秋だ。
セイは朝から千歳に来て遊んでいたらしい。
私をにこにこ出迎えてくれて、
何かついていたのか、ぱっぱっと肩や背中をはらってくれて、
嬉しそうに、待ってる間に珍しい飛行機を見たよ、と報告してくれた。
元気なセイを見たら、なんだかほっとした。
「…この服どうしたの?
オシャレ!」
「撮影のとき借りた服が
主に西川さんに好評だったから、
買い取ったんだ。
動きやすいし、
セイと出かけるときにいいかと思って。」
「すごくいいよ。
そーさんは素敵なんだから、きれいにしなくちゃね。
…ご飯食べて帰る?」
「食べようか。
…でも私あまりお腹すいてないよ?
セイは?」
「オレも別に。」
「じゃ札幌へ戻ってから
狸小路のアーケードはずれたあたりで
おいしい焼き鳥でも食べようか。」
「いいね、そのほうが。
経済的。
荷物持つよ。」
「ありがとう。」
「…疲れたでしょ。
バスは少し安いけど疲れるから、
快速エアポートにしようか。」
「そうだね。…ていうか、私、JRの往復券だ。」
「あっ、ほんと?
ちょうどいいや。オレも。」
二人で
ぷっと笑った。
更新日:2009-09-28 17:06:45