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第一章~イザルニ村の童謡について~
先月に続いてのエスタリア調査。旅費だけでも結構馬鹿にならないはずなのだが、研究費から満額が支給されるのだから恐ろしい。グランス先生の「実利にこじつければ研究費は引張って来られる」という言葉を思い出す。正直、古代エスタリア刀の研究や西部魔術史の研究がどう社会貢献するのかさっぱり見当もつかないが、調査に満足に行けるのはありがたい。
文学部の研究室で満足に研究費が出ているのはウチくらいのものらしい。他の研究室の連中は自腹で調査に行っている。それと比べれば天と地の差だ。やはりバックについているモノの差なのか。文化庁と魔術省では予算が桁から違うからな……。
文学部の研究室で満足に研究費が出ているのはウチくらいのものらしい。他の研究室の連中は自腹で調査に行っている。それと比べれば天と地の差だ。やはりバックについているモノの差なのか。文化庁と魔術省では予算が桁から違うからな……。
更新日:2010-04-24 20:53:38