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第3章 関東の高野山から謎の巨石へ

挿絵 417*313

 東京の下町を代表する街といえば、何を差し置いても「浅草」といえるだろう。この浅草をターミナルとする大手私鉄が東武鉄道。ここから日光方面へ豪華列車で旅した方も多いのではと思われるが、今回の旅は、浅草始発ではあるものの、本線の伊勢崎線を北上する特急「りょうもう号」に乗車する。都内と北関東を結ぶビジネス特急なので、日光や鬼怒川方面のスペーシアと比べると、豪華さがすっかり消え、質素な感じもしなくもないものの、快適さはまずまずといったところ。

 都内近郊に広がる宅地化の波に引きずられるように電車は走る。やがてのどかな田園風景が少しずつ現れ、車窓の風景にも見飽きた頃、東京都、埼玉県、群馬県と進んできた電車は、方向を栃木県に向けた。降車は足利市駅。

 足利市といえば、室町幕府の足利氏ゆかりの鑁阿寺や日本で最初の総合大学といわれた足利学校などが有名だが、今回の目的地は市街地から離れた山里になる。
 最初の目的地は行道山浄因寺で、別名を「関東の高野山」という。現在は関東四霊場の一つに数えられる臨済宗の古刹である。

 創建は8世紀前半(和銅7年)、奈良時代の名僧・行基が開き、弘法大師が第二世といわれている。特徴としては、天台宗・真言宗・浄土宗・禅宗の四宗兼学の道場であったという点。後に法徳禅師により禅寺とし、室町時代には学問の道場となった。大勢の修行僧がここに集結したようである。
 17世紀前半(元和9年)には、雷火により堂塔の焼失という悲劇があったものの、江戸幕府から寺領二十石の朱印をうけ寺勢を盛り返した。
 東武線の足利市駅からは市生活路線バスやまなみ号利用で、行道山停留所下車。但しこのバス路線、一日に4本しかないので注意が必要。距離的には8キロ弱といったところで、タクシーだと2,000円は超える程度であろう。

更新日:2008-12-05 15:57:09