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小説

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第2章 心身の毒素を排出する巡礼旅

 現代では宗教色が一番濃いのが四国遍路で、観音巡礼については宗教色以上に行楽、健康志向が強いとも言われます。このことから、巡礼の入門的な要素が観音巡礼にはあるのかもしれません。札所の数も遍路の88に対して、33というのも始めやすい理由なのでしょう。
 しかしながら、仮に行楽や健康を理由に巡礼に出たとしても、観音様の慈悲深い姿に触れることは間違いありません。慈覚大師円仁、いや、弘法大師空海の時代から続く、自己再発見の方法がそこにあるのです。
 だからこそ四国遍路も観音巡礼も、根底にあるこの大切な部分を見逃してしまっては、単なる観光だけの旅になってしまい、入門的要素も消失してしまいます。

 さらに巡礼への入口を心身の浄化に絞るならば、全身の緊張感を解すために温泉旅行を加えてみるのは良いかも知れません。

 勿論、温泉も湯治からレジャーまで幅広く、巡礼の旅と相反することもあります。
 観音様の慈悲と効能豊かな名湯に浸かることにより、日常生活のすぐ隣に癒しの空間が待っていることになります。
 西国、坂東、秩父の札所近くには、有名な温泉地もあれば、隠れた名湯もあります。
 例えば、西国では兵庫県内の札所から名湯・有馬温泉にアクセスすることが出来ます。坂東では群馬県内で伊香保温泉、栃木県内で鬼怒川温泉などの有名温泉地にアクセスできます。
 秩父の場合は札所の範囲が狭く、古くから秩父七湯と呼ばれる秘湯が点在しています。

 また、巡礼が結願したお礼として訪れる長野の善光寺、上田の北向観音の周辺も温泉の宝庫です。特に北向観音は信州の鎌倉と呼ばれる別所温泉にあります。

 有名な温泉地ばかりでなく、巡礼地から少し足を延ばせば、隠れた名湯も随所にあります。色々と組み合わせ、自分なりの癒しの「道」を見つけていくのもいいかもしれません。

更新日:2008-12-04 12:39:06