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「20XX年」

商店街
 

未舗装の道を挟んで、木造二階建ての瓦屋が軒を連ねている。
 
1階部分が店舗になっていて、店舗の奥と二階部分が生活の空間になっているようだ。
 
駄菓子屋・酒屋・電気店・八百屋・ふとん店・古本屋・たばこ屋・魚屋・レコード店等の商店が並んでいる。
 
昭和30年代のたたずまいや風情をかもし出す商店街で、大きく違っている事は電柱がないことぐらいである。
 
商店街の先には、超高層マンション郡が背丈を競って建っている。
 
数十メートル間隔で立てられているマンションは、十階毎にマンション同士を繋ぐ道路で結ばれ、中間部分には公園が造られていて住民の憩いの場となっている。
 
マンション郡の向こうには、巨大なショッピングモールが建てられている。
 
マンション郡は傾斜地に建てられているので、マンション郡からの眺望はすばらしいものがある。
 
傾斜地から眺める広大な平地は、見渡す限りの穀倉地帯で、麦や大豆やトウモロコシが植えられている。

更新日:2008-12-04 01:48:55

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