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夢を見ました


 とても怖い夢でした。
あまりの恐怖に(ああ、これが夢ならいいのに)と
願ったら目が覚めました。
その夢の話を書きたいと思います…。

高いところから落ちました。
10m以上あったと思います。
高層ビルの窓の清掃などに使用するゴンドラの
ようなものに乗ったまま、落ちていきました。
(このまま落ちたら危ない!)と感じ、必死で何かを
掴みました。
それはちょうど、今までいた足場を支える支柱というかポール
みたいなものでした。
実際には無理な話でしょうが、夢の中なので何とか地面への
落下、激突は避けられました。
残りあと1m位の高さで私を乗せたゴンドラのような箱は
止まったのです。

私は、上がっていくわけにもいかず(ポールには途中幾つもの
クロスした障害があり)結局、下に下りてみる事にしたのです。

濁りきった水が溜まっていました。
それが下水のように溝をつくり、どこかへ流れているよう
でした。
薄暗い中で私はジャンプし、水の無い足場へ着きました。
しばらく歩いていると広い場所に出たのです。
そこは何ていうか、ほぼ正方形に近い広場で中央は
また正方形に盛り上がった高台があります。
「ここは何だろう?」

不思議な広場…目が慣れてくると数人の人がいます。
どうやら私と同様、この場所に迷い込んだ人たちのようでした。
一人が「ここは格闘場所じゃないか」と言いました。
「なるほど中央の高台は大昔のリング場と言えなくも
ありません」
5m四方くらいの広さに私は立ってみました。
四方は壁になっており、それは石造りに見えます。
やはり10m位の高さでしょうか。
その上はどうやら外に通じているようで、人の歩く
影が見えます。

「あの壁をよじ登って外に出るしかないな」
誰かが言いました。
(確かに、そうするしか出る方法は無さそうだ)
私も、それに賛同し皆と共に壁をよじ登り始めました。
半分くらい上ったところで、どこかに潜んでいたのか
ヤンキーのような若者が3、4人私たちに向かって降りてきます。
(嫌な予感がする。無視しよう)

でもヤンキーの一人が先頭を登る一人を殴り、下に落としました。
(ああ、これはヤバイぞ!)
私は遠回りになっても、何とか接触を避けられるよう登り
続けました。
他のみんなが、どうなったのか分からないけど私は
辛うじて光の差し込む窓のような場所に辿り着きました。

そこは木製の板のようなものでアチコチ塞がれていますが、
隙間も無く、という訳でもないので光も差し込めば、人の
歩く足も見ることが出来ます。
「よし、なんとかココから脱出しよう」
私は板が年月を経て腐っているのか、簡単に剥がす事が
出来たので上半身を潜り込ませました。

ふと背後に人に気配がしたので振り返ると、先ほどの
ヤンキーがナイフを持って迫っていました。
私は懸命に外に這い出ようとしますが、身体が狭い隙間に
引っかかっていて上手く出れません。
「ぐわっ!」
ナイフで足を切られたのでしょうか。
激痛が私を襲いました。
もう、こうなったら服が破れようが上半身が傷だらけになろうが、
そんな事は構っていられません。
私は助けを呼び、叫びながら爪が剥がれんばかりに地を引掻き、
這い出しました。
そして出た、その場所は…

更新日:2010-11-16 11:55:35

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