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昨晩(6月24日)の話

 今日は、昨日の夜のお話を書きたい所ですが、まずその話と
関係ありそうな以前の話から先に書かせて頂きますね。

 それは一年位前でした。
仕事場に行く途中のに公園があるのですが、そこを通りかかった時
です。
 時間はいつもと同じですから、おそらく午前9時頃でしょう。
公園の脇の道から出ると突き当たって、線路と平行する道に出ます。

 右に曲がると仕事場ヘは遠くなり、左に曲がると仕事場へ近く
なります。
当然、左に曲がるわけですが、突き当り正面には反射鏡が
立っており、左右から車が来た場合に対応出来るようになっています。
 子供達が交通事故に合わないようにと取り付けられているもの
ですね。

 私は、そのT字路の反射鏡に向かって歩いていました。
左を向いた方の鏡に動くものが映っています。
よく見るとセーラー服姿の女子校生のようです。
時間が時間なので、おそらく早退でもしたのかと思っていました。

 ここで漫画や映画なら私と、その子はきっと正面衝突するので
しょうね。
 でも現実には、そんな事は滅多にありません。
二枚の鏡は角度を持って左右を向いていますが、全てを映し出している
訳ではありません。
 凸面鏡の性質として、遠くの物は大きく写りますが、近くに寄る物は
歪み、やがてその姿は鏡から消えます。

 逆に鏡から消えた後は、その人物や車が角から顔を出すといった具合
です。
 これで分かって頂けたかと思いますが、その少女は鏡の中で姿は
大きなっていき、頭部は歪み、やがて消えました。
 私の方はまだ鏡までの距離が少しあったので、ぶつかるという不安は
ありませんでしたので、角から姿を現すのを待っているような状況です。
でも、一向に出て来る気配がありません。

(あれ?角の反対側に立っているのかな?)と思いました。
たしかに、そのT字路の角の裏には鏡に映らない僅かなスペースが
あります。
そして私はついにT字路に差し掛かって、その角を左に曲がりました。
やはり少女はいません。
そこは車が一台停められるほどの場所ですが、その時は車も停まって
いません。
少女は忽然と消えてしまったのです。

鏡やカメラには映るけれど、人間の目には映らない霊というものが
あるというのを聞いたことがあります。

でも昨日の夜は違っていました。

 私は仕事を終え、歩いて家に向かっていました。
10数メートル前方にセーラー服の少女が歩いています。
この時は、もちろん霊だとか思っても、みません。
さらに、その数メートル先を2人組みのオバサンが並列して雑談
しながら歩いていましたし。

 私は天気も悪いので急ぎ足で、この少女とオバサンの二組に向かって
いました。
 少女も、同様に急いでいるらしくオバサン組を追い抜きました。
この時、私とオバサンまでの距離は7~8メートル位だったでしょうか。
おかしいな、と思ったのはオバサン達の足の間(隙間)に、先程の少女の
足が見えないのです。

(あれれ?たった今、抜いたばかりなのにな)
そうこうしている内に交差点に差し掛かり、オバサン達は立ち止まりました。
私も、やや遅れて追いつき停まりました。
が、やはり辺りを見回しても少女がいません。
 この時も消えてしまったんです。
距離的にも、時間的にも、立地的にも、この小柄な少女がほんの10数秒の
間に走っていなくなったり、隠れるなどとは考えられません。

私は、交差点で信号が変わるのを待つ間、オバサン達に聞けば良かった
のでしょうか?

「先ほど、女子校生に追い抜かれたと思いますが、姿を見ましたか?」

更新日:2009-06-25 18:28:08

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