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悠介が、目を覚ました・・・「おはよう」
そのまま、ぎゅっと抱きしめられて・・・
「悠介・・・苦しいよ・・・」

「ごめん・・・嬉しくて・・・優華をこの腕に抱いて眠って
目を覚ましても・・・俺の腕の中に居る・・・
こんな日が、ずっと続くんだと思ったら・・・
こんなに、幸せでいいんだろうかって・・・」

「私も、同じこと考えてたの・・・幸せ過ぎて・・・
怖いくらいなの・・・悠介の傍に居られて・・・」

「これから、ずっと一緒だよ・・・
優華が、嫌だって言っても・・・離さないから
覚悟してろよ・・・」

「嫌なんて、言わない。悠介の傍に居たいから・・・」

悠介が、そっと唇に触れるだけのキスをして・・・
「さぁ・・・起きるぞ・・・優華の引っ越しだ・・・」

「うん」

悠介の部屋の冷蔵庫には、見事に何も無くて・・・
ビール以外は・・・

私のマンションに行ってから朝食にすることにした。

厚切りの食パンにスライスチーズとツナとマヨネーズ
オーブントースターでこんがり焼いて・・・
コーヒーを入れて・・・朝食を済ませて・・・

「何から、始めようか・・・」 悠介が、言った。

「とりあえず、身の回りの物を持っていかないと。
洋服とか靴、化粧品・・・今、使うものを
大家さんに契約の解除をお願いしないといけないし・・・」

「冷蔵庫と洗濯機、電子レンジ、テーブルは、どうする?」

「いらないわよね・・・リサイクルショップに引き取ってもらうわ。
あと、ベッドもソファーも・・・炊飯器とか、細かい物もね」

「そうだな・・・デスクとチェストは、必要だろう?」

「そうね・・・それは、引っ越し屋さんにお願いしないとね。
ここに引っ越して来た時の業者さんに電話を入れて・・・
見積もりしてもらわないと・・・」

テキパキと片付いて・・・
来週の土曜に引っ越し屋さんが、運んでくれる。
契約は、来週の日曜まで・・・
引っ越し屋さんのダンボールに荷物を詰めて・・・
きょう、悠介の車で運ぶ荷物もまとまった。

更新日:2009-08-17 22:19:06

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