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今夜の悠介は・・・いつもより、もっと優しくて・・・

何度も・・・何度も・・・
「優華、愛してる」と耳元で囁かれて・・・

悠介の熱で・・・このまま溶けてしまいそうな程・・・

どうしていいのか分からないくらい・・・

自分の体・・・なのに・・・コントロール出来なくて・・・

悠介の思うままに・・・私は、翻弄され続けて・・・

いろんな私が・・・存在することを思い知らされた・・・

どの私も・・・大好きで・・・愛おしくて・・・

それより・・・もっと・・・悠介が・・・愛おしくて・・・

私の全てを・・・悠介の全てで・・・愛してくれることが・・・

泣きたいくらい・・・幸せだった・・・

ううん・・・私は、泣いていた・・・
悠介の腕の中で・・・

「どうして・・・泣いてるの?」
私の髪を撫でながら聞いた・・・

「幸せだから・・・悠介を・・・愛してるから・・・」

「優華・・・大切な優華・・・俺だけの優華・・・愛してる」

「離さないでね・・・ずっと悠介の傍に居たいの・・・」

「優華は、俺のものだから・・・離すわけないだろう・・・。
誰にも・・・渡さないよ・・・絶対に・・・触らせない・・・」

「悠介・・・」
私は・・・そのまま・・・意識を手放した・・・

心も・・・体も・・・充たされて・・・
とても穏やかに・・・
悠介の腕の中に・・・包まれていた・・・


いつか・・・ずっと先・・・歳をとって・・・

この世界から・・・消える日が、来たら・・・

私は、悠介の腕の中で・・・旅立ちたい・・・

もしも・・・病にオカサレテ・・・
辛い痛みと向き合う事になっても・・・

悠介の腕の中でなら・・・きっと・・・痛みも和らぐと信じてる。


気が付いた時・・・私は、悠介の腕の中に居た・・・

「優華・・・」

「大丈夫・・・悠介の腕の中は・・・1番、安らげる場所なの」

悠介は、私のおでこに、そっとキスして・・・
そのまま・・・ふたりは眠った・・・
抱き合ったままで・・・

更新日:2009-08-09 09:30:08

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