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「そんな事、分かってるよ・・・でも・・・もし・・・
あの日、同窓会の日・・・優華の離婚が成立してなくても・・・
俺は、優華を愛したと思う。抱いてたと思う」

「悠介・・・」

「不倫が、良いことだとは思ってないよ。
でも、あの日の優華を放っておけなかった。
お前、精一杯強がってたけど・・・俺には、分かった。
寂しかったんだろう?たとえ俺にだって・・・
あんな事、普段の優華なら言わないだろう?」

「悠介だから・・・言えたの。他の人に、あんな事言わないよ」

「分かってるよ・・・優華が、誰にでも・・・
あんな事、言う女じゃないことくらい・・・
もしも、優華に、言われなくても・・・
あの日は、ホテルのバーにでも誘って・・・酔わせて・・・
部屋を取って・・・一晩中、優華の傍に、居るつもりだった・・・」

「えっ?酔わせて・・・?襲うつもりだったの?」

「襲うなんて・・・人聞き悪いな・・・
酔っぱらってる女を抱く趣味は、ないよ・・・
優華の寝顔を一晩中でも、眺めていようと思ってた・・・」

「じゃあ、悠介のオモウツボだったんだ・・・私・・・」

「違うよ・・・こうなる運命だったんだよ・・・優華と俺は・・・」

「運命か・・・そうなら最初から悠介の傍に居たかった・・・」

「それを言うなよ・・・俺、思いっきり後悔してるんだから・・・」

「何を?」

「ダメでも何でも、優華に告白すれば良かったって・・・」

「じゃあ・・・今、告白して・・・」

「えっ?今?・・・何か・・・照れるな・・・

優華・・・俺、優華のこと、ずっと好きだった・・・
小さい頃から、優華だけを見てきた・・・
可愛かった優華が・・・キレイになって・・・
他のヤツに告白されてるのを遠くで見てた・・・
もう・・・俺だけの優華じゃないんだって思ってた・・・
だけど・・・諦めきれない・・・やっぱり優華が、好きだ・・・

優華・・・愛してる・・・
俺は、優華を泣かせるような事は、しない・・・約束する。
大切にするから・・・俺の傍に居てくれないか?
優華だけを・・・生涯、愛して生きていきたい・・・」

「悠介・・・ありがとう・・・私も、悠介の傍に居たい・・・」

更新日:2009-06-27 09:27:57

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