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そして未来


時は、流れ・・・

時代は、移り変わり・・・。


ある町の学校・・・

10歳になる優介君が居た。

きょう、このクラスに、転校生が、来る。

男子のクラス委員が
「さっき職員室で、見たけど・・・すごく可愛い女の子だったよ」

「へぇ・・・」「友達になれるかな?」「楽しみだね」
みんな、口々に、いろんな事を言っていた。

教室に、担任の先生が、入ってきた。
「きょうは、新しいクラスの仲間を紹介します。
さぁ・・・入って・・・」

女の子が、教室に入ってきた。

優介君は、息を飲んだ・・・。
なぜだか、懐かしい・・・。
思い出せないのだけれど・・・。

「はい。みんな、よく聞いてね。・・・自己紹介して」

「はい。藤島悠花です。
この町のことも、学校のことも、まだ分からないので
いろいろ教えてください。よろしくお願いします」

みんなから、拍手が、起こった。

「ゆうか・・・?」
優介君は、なんとも言えない不思議な気持ちが、していた。

「えっと、席は、優介君のとなりね・・・?
この列の後ろから2番目ね・・・」

「はい」 悠花は、席に着いた。

えっ・・・? ゆうすけ君・・・?
悠花は、優介の方を見た。

「俺、今枝優介・・・よろしく」

「・・・よろしく」
悠花は、微笑んだ・・・。

その笑顔は、優しい・・・華やかな・・・。



永遠を誓い合ったふたりは・・・
必ず出会う・・・

どんなに、時を超えても・・・。



奇跡は、起こるものではなく・・・
ふたりの強い想いが、起こすものだから・・・。



     ~  完  ~

更新日:2010-01-19 17:06:33

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