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10年後の春
それから10年後の春・・・ふたりは、45歳になっていた。
子供には、やはり恵まれなかったけれど・・・。
10年前と、ほとんど変らず、幸せに、暮らしていた。
変った事と言えば・・・
悠介は、営業課長として会社からも信頼され忙しく仕事をしていた。
優華は、ブログが好評で、全国に新しい友人が出来ていた。
個人的に、メールのやりとりをする友人もたくさん居て
何度か会って、お茶をしたり、コンサートに出かけたりしていた。
そして、ふたりの結婚記念日や誕生日には
外で、食事をする事が、恒例になっていた。
きょうは、悠介の誕生日・・・仕事は、忙しそうだったけれど・・・。
「会社の近くのイタリアンレストランなら、間に合うよ」
そう言われて、7時過ぎには、お店で待っていた。
悠介は、20分程経って、現れた。
「ごめん、遅くなったな・・・」
「ううん、そんなに待ってないわよ」
「注文は?」
「まだよ」
「優華に、任せるよ」
パスタやピザ、サラダ、ステーキ、飲み物を注文して・・・。
「うん・・・美味い」 悠介の食欲は、変ってない・・・。
でも・・・よく食べるわりには、それほど体型も変ってない。
「このお店も、変らないで、ここにあるわよね」
「そうだな・・・優華も、全然変ってないよ。ずっとキレイだよ」
「そんな事、言って・・・何も出ないわよ」
「俺の誕生日なのに・・・?」
「プレゼントは、マンションに置いてきたから・・・帰ってからね」
「楽しみにしてるよ・・・」 悠介の笑顔・・・。
毎日、一緒に居ても・・・話す事は、いくらでもある。
そういう関係が、幸せだったし、悠介だからこそなんだと思う。
美味しい食事とおしゃべりを堪能して・・・。
「さぁ・・・行くか?」 「うん」
きょうは、悠介の誕生日なんだから、お支払いは、私。 済ませて外に出た。
「優華、車は? 」
「きょうは、助手席に乗せてもらおうと思って、バスで来たの」
「そうか・・・じゃあ、デートするか? まだ時間は、早いよ」
「悠介、仕事で疲れてないの? 」
「大丈夫だよ。せっかくの夜だし・・・ちょっとドライブ」
それから10年後の春・・・ふたりは、45歳になっていた。
子供には、やはり恵まれなかったけれど・・・。
10年前と、ほとんど変らず、幸せに、暮らしていた。
変った事と言えば・・・
悠介は、営業課長として会社からも信頼され忙しく仕事をしていた。
優華は、ブログが好評で、全国に新しい友人が出来ていた。
個人的に、メールのやりとりをする友人もたくさん居て
何度か会って、お茶をしたり、コンサートに出かけたりしていた。
そして、ふたりの結婚記念日や誕生日には
外で、食事をする事が、恒例になっていた。
きょうは、悠介の誕生日・・・仕事は、忙しそうだったけれど・・・。
「会社の近くのイタリアンレストランなら、間に合うよ」
そう言われて、7時過ぎには、お店で待っていた。
悠介は、20分程経って、現れた。
「ごめん、遅くなったな・・・」
「ううん、そんなに待ってないわよ」
「注文は?」
「まだよ」
「優華に、任せるよ」
パスタやピザ、サラダ、ステーキ、飲み物を注文して・・・。
「うん・・・美味い」 悠介の食欲は、変ってない・・・。
でも・・・よく食べるわりには、それほど体型も変ってない。
「このお店も、変らないで、ここにあるわよね」
「そうだな・・・優華も、全然変ってないよ。ずっとキレイだよ」
「そんな事、言って・・・何も出ないわよ」
「俺の誕生日なのに・・・?」
「プレゼントは、マンションに置いてきたから・・・帰ってからね」
「楽しみにしてるよ・・・」 悠介の笑顔・・・。
毎日、一緒に居ても・・・話す事は、いくらでもある。
そういう関係が、幸せだったし、悠介だからこそなんだと思う。
美味しい食事とおしゃべりを堪能して・・・。
「さぁ・・・行くか?」 「うん」
きょうは、悠介の誕生日なんだから、お支払いは、私。 済ませて外に出た。
「優華、車は? 」
「きょうは、助手席に乗せてもらおうと思って、バスで来たの」
「そうか・・・じゃあ、デートするか? まだ時間は、早いよ」
「悠介、仕事で疲れてないの? 」
「大丈夫だよ。せっかくの夜だし・・・ちょっとドライブ」
更新日:2010-01-15 14:41:46