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お盆休み


7月が、終わって、8月・・・
明日から、悠介の会社が、お盆休み・・・

「ただいま」

「おかえりなさい」

「明日から、休みだ・・・」

「お疲れさま・・・」

「きょうは、何?」

「えっとね・・・ジャージャー麺風の肉味噌冷麦・・・」

「この前、ブログで紹介して、コメントいっぱいもらったの?」

「うん・・・」

「すぐ食べる・・・着替えてくるから・・・」

「分かった・・・」 ふたりで、並んで、食べる・・・

「やっぱり美味い・・・夏は、これだよな・・・」

「ただの冷麦じゃあ栄養足りないし・・・
これなら豚のひき肉が、疲れを取るし、元気が出るから」

「優華のお陰で、俺は、夏も元気だよ・・・」

「悠介は、何もしなくても元気でしょう・・・?」

「まあな・・・」

食べ終わって・・・後片付け・・・

「そういえば・・・俺、この前から考えてたんだけど・・・」

「うん・・・? なに・・・?」

「優華が、今度は、男に生まれたいって言っただろう?」

「えっ? その話・・・?」

「うん・・・もしも優華が、男で・・・俺の前に現れたら・・・
俺、もしかしたら、男の優華を・・・
好きになるかもしれないって・・・思ったんだ・・・」

「えっ?・・・だって・・・男だよ・・・?
見た目も普通に男の人になってたら・・・
悠介が、好きになる訳ないでしょう?」

「よくさぁ・・・初めて会って・・・この人と結婚するって・・・
直感で、そう思ったって言う人が、いるだろ?
あれって、前世の記憶が、知らない内に・・・
そう思わせているんじゃないかなって・・・」

「男の私が、男の悠介を好きになるかもしれないって事?」

「ありえないかな・・・?」

「分からない・・・男に生まれた記憶・・・ないもの・・・」

「そうだよな・・・ごめん・・・変な事、言って・・・
とにかく・・・優華が、女で良かったよ」

更新日:2010-01-09 17:48:13

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