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痛み


そして・・・月曜日・・・

週末に、私に起こった事なんて、まるで関係なく、仕事は始まった。

きっと世の中、そうなんだろう・・・
どこかの国でクーデターが、起きようと・・・

私の毎日は、変わらず過ぎてゆく・・・
バスに揺られて・・・大学に着いて・・・


私のボス・・・つまり、副学長は、たぶん50代半ば・・・
でも、とても若く見える・・・

背は高い、スタイルはいい、センスもいい・・・
あの年齢で、ストレートのロングヘアが、似合う人は、そうそういない。

若い頃、結婚していたらしい・・・と噂はあるけれど・・・
誰も真実は、知らない・・・

とにかく現在、独身・・・
毎朝、真っ白なポルシェで、現れる・・・
それが、違和感が、無いのが・・・不思議というか、羨ましいというか。

とにかく、私が、逆立ちしたって、敵わないスーパーウーマン。
ちなみに・・・私、逆立ちは、出来ない・・・

「おはよう」「おはようございます」・・・深々とオジギ

「きょうのスケジュールは、どうなっているかしら?」

これで、私の1日は、始まる・・・

ただ・・・彼女、自慢のポルシェで、どこへでも1人で行ってしまうので
私は、かなり楽をさせてもらっているらしい・・・

学長秘書に「代わって・・・」と時々、心から羨ましそうに言われる。
もちろん、そんなつもりは、これっぽっちもないけど・・・

大学に、残っているからって、する事が、無い訳ではない・・・
来客や電話の応対を副学長の代わりに、しなくてはならない。

どちらが、楽なのかは、分からない・・・
結局、楽な仕事など・・・世の中には、存在しないのかもしれない。

そういえば・・・1つだけ・・・
結婚した時に、仕事上は、旧姓のままで通して
戸籍通りの新しい名刺を作らずにいた事を
今となっては・・・良かった・・・と心の底から思っている。

それ程、親しい訳でもない仕事関係者に・・・
一々、離婚の説明をするなんて・・・
考えただけでも、気が遠くなる・・・

いや・・・あまりの煩わしさに、気絶していたかも・・・
これで、名実共に、旧姓な訳で・・・
本当に、あの時の選択は、正しかったと自分を誉めてあげたい。

更新日:2010-01-09 17:16:57