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小説

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side. TAKANO


 目の前の光景。思い出す。
 いや、思い出さない。思い出すな。思い出すな忘れろ忘れろ。わすれろ。
 目を閉じてもその光景は眼球に焼き付いていて、ぼうっと幻影を映し出す。
 「あ・・・あ・・・、い。いや・・・。」
 トイレの個室。****。****が、ああ、****にも****なって。
 「ご、ご・・・ご・・・。」
 それが何なのか、理解出来ない。したくない。認めたくない分かりたくない知りたくない知らなくていい止めて止めてやめてやめて!!!

 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・!」

 顔は鼻水と涙とあと色んなものでぐちゃぐちゃだった。でも、そんな事はどうでも良かった。唾を飲み込む時間も惜しんで叫んだから、多分顎は涎にまみれて汚かっただろう。そんなことは、どうでもよかった。
 目の前にあるものから逃げ出せるのならば。

 「やめてやめてもうしない。もうにげないから。だからやめてごめんなさいごめんなさいごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさぁっ!!」

 後頭部をがっちりと摑まれる。神経を圧迫されて首がびりびりする。頭を振る。逃げられない。短く刈り上げさせられた髪がざりざりと音を立てるだけ。やだ。やめて。****な、****で****されたら。
 ゆっくりと****が近付いてくる。顔を背ける。あらん限りの力を込めて仰け反る。近付く。頭の手が2本に増えた。3本、4本。抗えない。いやだいやだやめてやめてやめてそれは止めて****はやめて!!!!!

 「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!!!」

更新日:2009-04-27 22:40:19