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俺と壱

船は止まり、上陸すると同時に呼んでおいた救急車でエイタと影が急いで病院に向かった
老「これでお別れかな?」
俺「なんだかキャラ不明のまま終わって申し訳なく思ってます」
老「なに?」
俺「いえ、こちらの話です」
老「そうですか、では」
俺「ちょっと待ってください。」
笹蒲が老人に名刺を渡す
俺「何か困ることがあればどうぞ、ご連絡ください」
笹蒲がお辞儀をする
老「ありがとう」
俺「王はどうするんですか?」
老「イギリスの事務所に連れて行くよ」
ニッコリと笑うと王を手招く
黒塗りの車が入ってくる
俺「アナタは一体誰だったんですか?」
老人はウィンドウを開ける
老「手術の出来る金持ち」
そう言うと走り去っていく、あなたが一番謎でした
アイ「彼は教授の研究の出資者よ、こんな危険な旅にくるような少し飛んでる人物だけど」
俺「知ってたのか?」
アイ「本に書いてある」
持ってきた真理の本だのぞいてみたが全く読めない、そもそも文字に見えない
俺「よく読めるな」
アイ「これ日本語よ?」
な、なんだってー
そんな事より
俺「アイはどうするんだ?」
アイ「私は家に帰るわ」
俺「椿は?」
アイ「あんまり広くないけどまぁ、シャンプーよりは使えるでしょ。」
俺「そうだが、給料は?」
アイ「私を誰だと思ってるのよ」
また金持ちか?
アイ「自分でアルバイトしてもらうわ」
あらら可哀想
アイ「じゃあ椿行くわよ」
椿「…はい、アイ様」
アイ「じゃあキャンパスで」
俺に手を振られる
え?キャンパス?
教「あれはゼミの生徒なの、こんな危険な旅に来るなんて余程の好き者ね」
俺「おまえが言うな。二人はどうする」
教「船を港に入れてもらってから帰るからここでお別れ」
俺「そうか、じゃあ」
教授に手をあげ
俺「じゃあな佐々木」
そういうと牛の鼻輪の様に一枚のティッシュを両鼻に詰めて両手で手を振る
俺「あほ丸出しだな」
笹蒲も頷く
笹蒲までもが頷くしまつ
笹「あれはアホ」
俺も頷き手を軽くあげ車椅子で近くの駅まで目指す
笹「私」
俺「あぁ、来い。定期的に教授のところでメンテナンスしてもらえば平気だろ?」
笹「はい。後…」
俺「なんだ?」
笹「駅遠いから飛ぶ許可を」
俺「…一気に大学までとかな」
笹蒲が頷くと次の瞬間暗い路地裏にいた
笹「一応気にした」
俺「偉いぞ笹蒲、でここは?」
笹「大学」
なんとそこにはテニスコートが広がり見慣れた校舎が広がっている
教授のラボも目の前だ
俺「まじかよ」
笹「まじ」
そこから俺は指差して家まで向かう
今日はどっと疲れたな
笹「病院は?」
俺「言った方がいいか?」
頷く笹蒲に笑う
俺「明日起きて酷かったら行こう今日は休もう」
持ち上げられベットに横たわる
俺「笹蒲はどうやって寝るんだ?」
笹「いすに座っていた」
俺「じゃあ横になって寝てみるといい」
頷く笹蒲
広めのベッドだから余裕で二人寝れる
笹蒲は本当に眠るかどうかはさほど問題はなかった
俺は横たわり直ぐに眠気が襲ってきた
今日のことを振り返る前に深く眠る
夜になったばかりの街を横目に

更新日:2009-04-13 00:40:54

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