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俺と夜

俺「あの二人は!」
飛び起き部屋にあるベルをならす
壱が一言声をかけドアを開ける
呼ばれた場合はノックせず入る、これがマナー
壱「失礼いたします、いかがなされましたか?」
俺「あの二人をみてないか?」
壱「はて?あの二人とは…」
首を傾げる壱に俺がまくしたてる
俺「教授に佐々木だ、探しに行くぞ」
ナイトガウンを引っ掛けて小走りで部屋を後にした
部屋は二階にあった
階段をかけおり壱に止められる
壱「闇雲に探しても無駄でございます、私に考えがあります」
と、耳打ち
これはよくある映画や小説、漫画に使われる技法で、落ちを隠すことにより読み手をより一層面白く読めるように工夫された技術です
それで決まって返答は
俺「なるほどね」
などと言うんですが
まぁそこが落ちじゃないのでリプレイ

壱「闇雲に探しても無駄でございます、私に考えがあります」
壱は体を近付けて耳元で囁いた
壱「佐々木様が言っていた言葉を覚えていらっしゃいますか?」
俺「いや」
壱「確か[博士は監視カメラなどがたくさんある部屋に居る]とおっしゃっていました、現存しているかは不明ですが他を探すよりかは幾分手間も省けましょう」
俺「なるほどね」
そういうと駆け足で階段の裏を進みラボの入り口まできた
俺「さすがにエレベータは降りてるね」
壱「それよりも動くかどうかが問題となります」
とりあえずボタンを押してみると唸りを上げて昇ってくる
俺「動いたな」
壱「動きましたね」
そういうと日本刀を取り出した
俺「何本持ってるのよ」
壱「粗悪品ですよ、…」
俺には壱が少し悲しそうな顔をしたように思えた
エレベータに乗り込み下のボタンを押す
俺「最初に襲われたときはびっくりしたな」
壱「そうですね、なぜか懐かしいですね」
そういうと何事もなく下に着いた
見渡すと円柱のラボは火花を散らしているが明かりがついていた
俺「平気か?」
壱「確認してきます」
すると少ししゃがみ布を擦らせ姿を消した
壱「確認できましたではいきましょう」
俺「早いな」
中にはいると穴が開いたり凹んだりしている
壁は焦げたり血がついたり
俺「こりゃひどいな」
穴から吹き込む風に身を震わせた
壱「放棄された施設ですので、ドアロック等の解除に時間がかかります」
俺「こんなん叩き破ればいいだろう」
壱「それがそうも行かないんですよ」
俺が入ってないほうの扉に触れようとした時に壱は叫んだ
壱「触ってはいけません!」
しかしその声を無視して拳を振り上げた
壁にインパクト
施設が揺れる
そして俺は弾き飛ばされた
俺「ぐぁぁあぁぁぁぁぁ」反対側の壁に叩きつけられ倒れる
服の至る所が焦げ煙を上げている
壱「だから言わんこっちゃない」
俺「な、なんなんだ、あれは…」
壱「扉に電流が流されているようです、緊急放棄後メインの電源はその内部とそれを守るセキュリティに回されています」
壱は扉の前に手をかざし雷を出した
壱「このように凄まじいエネルギーが流れています」
俺「壱は平気なの?」
壱「いえ、我慢しています」
俺「我慢でどうにかなるの?」
壱「一般的にはならないですね」
扉から離れ手と手の間で雷を起こす
壱「ほらほら、ハンターハンターみたい」
俺「はいはい、扉あけて」
壱「…わかりました、抜刀術・燕反」
鍔が鳴る高い音の後、三撃扉に傷がつき音をたて崩れる
俺「おぉ」
と拍手する
燕反が生で見れるとは
てか壱すげぇな
壱「燕反は元々佐々木小次郎が使った技とされています、私どもの流派では切ると言うよりは裂くと言う太刀回りをすることで、伝説の長刀を作っています、しかし佐々木小次郎自身の刀を不可視の長刀、私どもの流派での動きと佐々木小次郎の動きは同じなのではないのかと私どもの流派での見解です」
俺「…話し長げぇ、興冷めするわ」
壱「も、申し訳ございません」
俺「いや、いいわ、先にいくぞ」
壱「はい、では参りましょう」
扉の枠に気を付けながら中にはいった

更新日:2009-04-12 21:09:43

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