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俺と車

外に出るとそこにはわかりやすいカラーリングの車が二台止まっている
目の前は鬱蒼と茂るジャングル
壱「さ、さぁ」
俺「お、おぅ」
肩を肩をで押され前に出る
軽い会釈をしながら車に近付きひっくり返す
俺「こんなんか?」
壱「あ、いい感じです」
俺「俺はこんな力持ちだったか?」
壱「黙秘権を行使します」
俺「…」
それを見ていた教授は佐々木を撫でるのをやめ
目を見開き口をガクガク言わせ膝をついた
佐「…どうしたんです?」
教「あれ、高かったのに」
佐「…車ですもんね」
教「夜になると恐竜が襲ってくるんだよ」
佐「わかりますよ、車体に思いっきり書いてありますから」
教「あと、あと…」
佐「…もう、いいですから」
優しく抱き締める佐々木
教授は音もなく泣きながら地面に付した
壱「あの二人見てください」
一仕事終わった顔の俺は振り返った
俺「なんか不潔だな」
壱「どう見ます?」
俺「悲しみをうまく言語か出来なかったとか、その程度だろ」
壱「ほぅ面白い見解ですね」
頷く二人の先にいる湿っぽい二人は
突如予期していた予期できない事態に飲み込まれて消える
鳴る地鳴り
泥濘にできた水溜まりがゆれる
俺「とうとう」
壱「おでましのようですね」
茂る草を分けて現れた場所は佐々木と教授の真上だった
ひぇー

きゃー
など
空気のようになった三人が叫び散らしている
あぁ教授や佐々木もだから五人か
五人は揃って車の後ろに隠れる
ここで登場
アインとエイタの使用人、影(エイ)
初老の男の使用人、王(ワン)
立ちはだかる強靱な肉体
この世界で最強といわれた恐竜
スピノサウルスだ
俺「で、なんで壱は耳元でそんな事を囁くんだ?」
壱「いや、使用人の名前知らないでしょ?」
俺「たしかに」
壱「あの恐竜の名前は?」
俺「しらない、てっきりティラノかと」
壱「これだから素人は」
俺「何でだよ、これでも子供の時は恐竜博士の名前をほしいままに…」
壱は俺の唇に指をおき首を振る
壱「時代は変わったんですよ」
俺はいかりと共に
言い表わせない力がみなぎっていくのを感じる
俺「時代遅れってことかー!」
俺の容姿は金髪、碧眼のぱっと見、外国の方
髪の毛は逆立ち
周りにはバチバチと輝く雷のような物が取り巻いていた
空気は内から吹かれた強い風
目をつぶると恐竜も後ろに引いたように見えた
老「おぉ」
エ「押しているように見えますね」
ア「…がんばれ」
などと耳障りな言葉を無視するように叫ぶ
俺「カッカッカッカッ」
嗚咽をするよう顔を歪ませる
壱「これは…」
王「かのドラゴンボール」
影「スーパーサイヤジン」
ア「いや、よく見ろ」
よく見てもスーパーサイヤジン
壱「あのアイン?よく見ると?」
ア「わからないか、ゲス野郎」
壱「あと、キャラ変わってないか?」
ア「気のせいだゲス野郎」
壱「あぁ語尾にゲス野郎をつけるのが最近のトレンドか」
ア「ゲス野郎、ごちゃごちゃうるせえぞ」
壱「なあーんだ、違ったんだー」
あははと壱
生物学的に感知するならネズミが50匹は死ぬほどのストレス物質を吐き出していた
壱「で、アインよ、なにがわかると言うんだ?」
ア「そんなのもわからないのか」
壱「あぁ」
ア「これだけ言ってもわからないなんてもはや手遅れか」
壱「なにがだ、それに最初から情報量は変わっていない」
ア「そうカリカリするなよ、全く最強級の執事が情けない」
壱「俺は怒ってない」
ア「洞察力も落ちている」
壱「これでどうでもいい事だったら…」
壱の周りは砕け凹んだ
壱「…どうなるかわかってんだろうな?」
ア「あ、あぁ、大丈夫だ、しかし気が付かないとはね」
壱「聞かないぞ、尻尾が無いとかなら」
ア「あ…」
壱「…尻尾?」
ア「…うん…」
壱は空気を吸うと叫んだ
空気が裂けるかと思うほどの大声
壱「尻尾のことかー!」
金髪、碧眼のぱっと見外国の方の完成

更新日:2009-04-12 21:07:40

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