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始動
オープン初日は、大盛況だった。了の顔の広さも手伝って、次から次へと大学生が流れ込んだ。1部屋1時間500円なので2~3人で借りる人が多く、本など読まずにパソコンでひたすらネットゲームをするグループや、演劇の脚本について討議するグループ、大学には置いてない海外の高価な建築書を調べるグループなど、20棟のうちいつも15棟くらいは埋まっているような状態が続いた。
3人は、サービスのジュースを運んだり、会員登録したりするのにてんてこ舞いで、気がつくとあっという間に1日が過ぎて行った。
「2時間ご利用で、1,000円になります。ありがとうございました、またのご利用を。」
午後7時に最後の客を見送ると、美鶴は売上を勘定した。51,500円だった。想像以上の売上に、3人は自然と顔がほころぶのだった。
「このまま行くと、1ヶ月で150万くらいの売上になるね。」
「今日は初日だから多かったけど、そうそう上手くは行かないから100万ってとこかな?」
「何にしても、取りあえず初日が上手くいって良かったね。」
売上は了が持ち帰り、すぐに銀行に入金することになっていたので、美鶴と芳江はそのまま残り後片付けをした。大量のペットボトルや持ち込まれたコンビニの菓子の袋などをゴミ袋に集め、テーブルを拭いてきれいにすると時計は午後8時を回っていた。
「明日も頑張ろうね!」
こうして初日は順調に過ぎていった。
二日目は、初日ほど客足は延びなかった。やはり2~3人で借りる客が多かったが、ネットッゲームをするような客はなく、大学のサークルの仲間で資料製作をするグループなどがほとんどだった。そのため、初日のようにジュース運びに追われることもなく、比較的ゆったりと仕事ができた。
「毎日このペースだと2人でも大丈夫だよね。そろそろ授業にもどらないと。」
了の言葉に、美鶴は同意した。
「2人で丁度いいかもね。あきらちゃんは引き続き宣伝の方をお願いします。」
「できれば、イケメンのおにいさんを連れてきてね!」
芳江はすっかり調子に乗って、楽しいことばかり考えていたが、それを諌める者も誰もいなかった。なぜならば、美鶴も了も同じように軽く考えていたから。
「じゃあ、ジョニー・デップでも連れてくるよ。」
「あ~そりゃ~楽しみだ。」
因みに、二日目の売上は、39,500円だった。
3人は、サービスのジュースを運んだり、会員登録したりするのにてんてこ舞いで、気がつくとあっという間に1日が過ぎて行った。
「2時間ご利用で、1,000円になります。ありがとうございました、またのご利用を。」
午後7時に最後の客を見送ると、美鶴は売上を勘定した。51,500円だった。想像以上の売上に、3人は自然と顔がほころぶのだった。
「このまま行くと、1ヶ月で150万くらいの売上になるね。」
「今日は初日だから多かったけど、そうそう上手くは行かないから100万ってとこかな?」
「何にしても、取りあえず初日が上手くいって良かったね。」
売上は了が持ち帰り、すぐに銀行に入金することになっていたので、美鶴と芳江はそのまま残り後片付けをした。大量のペットボトルや持ち込まれたコンビニの菓子の袋などをゴミ袋に集め、テーブルを拭いてきれいにすると時計は午後8時を回っていた。
「明日も頑張ろうね!」
こうして初日は順調に過ぎていった。
二日目は、初日ほど客足は延びなかった。やはり2~3人で借りる客が多かったが、ネットッゲームをするような客はなく、大学のサークルの仲間で資料製作をするグループなどがほとんどだった。そのため、初日のようにジュース運びに追われることもなく、比較的ゆったりと仕事ができた。
「毎日このペースだと2人でも大丈夫だよね。そろそろ授業にもどらないと。」
了の言葉に、美鶴は同意した。
「2人で丁度いいかもね。あきらちゃんは引き続き宣伝の方をお願いします。」
「できれば、イケメンのおにいさんを連れてきてね!」
芳江はすっかり調子に乗って、楽しいことばかり考えていたが、それを諌める者も誰もいなかった。なぜならば、美鶴も了も同じように軽く考えていたから。
「じゃあ、ジョニー・デップでも連れてくるよ。」
「あ~そりゃ~楽しみだ。」
因みに、二日目の売上は、39,500円だった。
更新日:2009-04-05 23:18:34