• 7 / 43 ページ
真選組についた私は、山崎さんと一緒に台所にマヨを置きに行った。

「ふ~。ありがとうね。あ!副長に挨拶してきたら?廊下を曲がったところの部屋だから。」

と山崎は笑って言う。

私はお言葉に甘えて土方さんのところへ行った。

「土方さん。」

と声をかけると土方さんは驚いた顔で私を見た。

そして、

「どうした?なんでここにいるんだ?あ!困ったのか?」

と優しく笑って言う。

「ちがいますよ。山崎さんの手伝いをしてたんですよ。」

「そうなのか。ごくろう。どうだ?朝ごはん一緒に食べるか?」

「いいんですか?」

「ああ。べつにいいぜ。」

と土方さんが私の頭をなでた瞬間にドアが開いた。

「やっぱりいた。」

とあやしい笑顔で沖田が入ってきた。

私はびっくりしておびえた。

すると、

「おい。総悟!!あやしい顔やめろ。こいつが怖がってる。」

と土方さんが私を守るかのように言う。

「別にそんな顔してませんぜぇ。」

「よし。朝ご飯食べに行くぞ。」

「俺は隣。」

「いや俺だ。」

と土方さんと沖田はにらみ合いを始めた。

そして、食堂につくと右に沖田。左に土方さんが座った。

「このあと琴葉は空いてるか?」

「え?どうしてですか?」

「いや、パトロール行くついでに町を教えてやろうと思って。」

と顔を少し赤らめて土方さんは言う。

「ちょっと待って下さい!俺と一緒に行きましょうぜぇ。」

「え?」

「俺今日非番なんですぜぇ。」

「そうなの?」

「だから一緒に・・・・。」

と言いかけて、山崎が手をあげて

「あの~、琴葉ちゃん旦那のところ戻らなくていいの?」

と言った。

「あ!」

そうだ。私銀さんに買い物頼まれてたんだ。

と思い土方さんたちにお礼を言って私は帰ろうとした。

すると、門のところで土方さんに腕を掴まれた。

「もしまた俺に会いたくなったら、会いに来いよ。」

と言って私を抱きしめた。

「土方さん……。」

とつぶやいた後に私は、

「はい!」

と笑顔で言った。

「うっ。」

「ん?どうしたの?」

「いや・・・・。お前ってさ、えがお可愛いなって思って。」

「え!」

と言った私は顔を赤くした。

「それじゃぁ。」

と手を振って私は万事屋に戻った。

更新日:2009-03-25 23:14:00

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook