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お・・・・沖田!!!

目の前には沖田がいたのだった。

私は、もう倒れるかと思った。

「あんた誰ですかい?」

と言って沖田は私の顔をまじまじと見つめる。

「え・・・・あの・・・・・。私・・・。」

「おい!総悟!!遊んでじゃねぇぇぇ!!!」

と沖田の後ろから声が聞こえた。

こ・・・・この声は…・ひ・・・・土方さん!

そう土方さんが沖田の後ろに立っていた。

「総悟!遊んでじゃねぇ!」

「遊んでませんぜぇ。まだ。」

といろいろ喧嘩をしている2人の後ろから、

「ちょっと、坂田家の玄関で何してんの?」

と頭をポリポリ銀さんが来た。

「あ!旦那。ヒマなら遊びやせんか?」

「総悟。お前パトロール中だろ。」

「散歩しながらパトロールです。」

「悪いね。銀さん今は、忙しいんだ。」

と言って銀さんは私を抱き寄せた。

銀さんの服からかすかに甘い匂いがした。

「そう言えば、気になっていたんですがそいつ誰です?」

と沖田に指差された私は少しびっくりした。

「こいつはね、違う世界のお姫様。」

と銀さんは冗談半分に言う。

「お姫様~ですか。ならこのサディスティック星の王子がお似合いさ。」

「いやいや。この甘党皇子のほうがお似合いさ。」

と銀さんは私のことをさっきより強く抱きしめる。

「ちょっと待て。違う世界から来たのか?どうやって?」

と土方さんが銀さんに聞くと、

「なんかしらねぇ~けど、ここにいたんだ。」

とぶっきらぼうに言う。

「で、どうするんだ?そいつは?」

「ん?俺の家にすませるよ。」

「え!旦那の家に!だったら俺のとこに来た方がいいですぜぇ。」

と沖田が私に向かって手を差し出す。

「だめ。こいつは、俺のとこにもともといたんだし。」

と沖田の手を払いのけて銀さんは言った。

沖田は不服な顔をする。隣にいる土方さんは、なんか心配そうな顔をする。

「どうした?大串君?」

「大串じゃねぇ!いや、お前のところ金ねぇ~から餓死しないか心配でな。」

「余計な御世話じゃ!!!」

と銀さんは怒った。

土方さんは、私に顔を近づけて

「もしもお腹すいたり困ったりしたら、ちゃんと真撰組に来るんだぜぇ。」

と言った。

ちょ!顔近い!!!

と思って私は顔を赤くしながら、

「は・・・はい。」

と答えた。

「あんたがここにいたいならいいです。けど、いつでも俺のところに来て下さいね。」

と沖田は言うと私のほっぺにキスをした。

え?・・・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!

と顔を赤くして私は倒れそうになった。

けど、銀さんの服をしっかり掴んでいたから倒れないですんだ。

そのあと、土方さんと沖田は帰って行った。

更新日:2009-03-23 20:42:41

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