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部屋へと行くと坂本さんは、私を下して顔を近づけた。

「おんしわしの事どうおもっちょるきに?」

と突然の言葉。

「え~と、いい人。」

しか答えられなかった。

それ以外バカっぽいとかしかないような…・。

「おんしは誰が好きぜよ?」

「え?」

「この世界に来て誰が好きになったぜよ?」

「そ・・・それは・・・・・。」

悩むな・・・・。

銀さんは、本当に自由ほんぽうで好き。土方さんは、すごくクール。桂さんは、なんか可愛い。
沖田は、王子様みたいな感じ。高杉は、ツンデれ。坂本さんは、天然で好き。

だめだ選べない。

と思った時だった。

坂本さんが私の背中から羽交い絞めした。

「え?さ・・・坂本さん?」

「悩むやったら今度でいいぜよ。」

「坂本さん・・・・。」

「わしはいつまでもまっちょるきに!」

と満面の笑みで笑う坂本さん。

そんな坂本さんもけして嫌いではなかった。

その時!

「俺は絶対に答えをすぐ聞く!」

と声がした。

「おう!晋助!」

「琴葉。お前は俺をどう思ってる?」

「え・・・。それは・・・。」

ツンデれって言ったら殺されそう・・・・。

「お前が思ってるとうりに言え。それがお前の好きな所なら。」

と顔を近づける高杉。

「・・・・つ…ツンデれ・・・・。」

「・・・・・・・。」

「怒る?」

すると、高杉は私を抱きしめて

「いや。お前はそんな俺が好きなんだろ。」

と笑う。

その笑いは、絶対原作ではみせないものだった。

そして、

「そろそろわしの嫁さんを送ってくるきに。」

と言って坂本さんは私をまたかついで外へと出て行った。

更新日:2009-04-29 20:38:35

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