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STAGE1
STAGE1
1
―首都機能都市ウィズダム=グランデ第14区にて―
「ユーカリちゃん……」
どこからか声が聞こえる。いつもよく聞いている馴染み深い明るい少女の声だった。
「ねえ、ユーカリちゃんってば……」
「う……ん……」
小さく寝言のような不快を表した声が漏れる。
「そろそろ起きないと……」
「無理……」
声の主の通り早く起きなければならないけど、今は起き上がる気などない。
今、すごくいいところなのだ。
後少し、もう少しで、-Gate keeper-を倒せる。
複数のプログラムを同時展開し、加速をつけて、高く、高く跳び上がる。そこから、加速のエネルギーと、下に引っ張られるエネルギーを用いて、-Gate keeper-を叩きつける。奴らの核を叩き消滅を認識して、そこでログを記録したら……。
「何でもいいけど、いつまでログインしているつもり?そろそろタイムリミットって出てるよ」
「げっ!?」
ぶちっと電源が消え、機械の電源が強制的に切れてしまった。
同時に「あっち」の世界にあったユーカリの意識も現実世界に戻される。
「ああ、もう!!」
強制終了したせいで、さっきまでの記録を残せなかった。また1からやり直ししなければならない。
「もう少しだったのに!アインローゼのせいで……」
悔しさがとめどなく溢れてくる。
おまけに強制終了のためきちんとした終了手順をとっていないため、反動で体がだるい。空中に体が浮かんでいるかのように頭がふらふらして、眩暈までする。
「何が後もう少しなのよ!」
ユーカリの隣に、同じ学校(アカデミー)の制服を来た少女がいた。
眉間に皺をよせ、不機嫌さ丸だしで、ユーカリに大きな声でどなりつける。アインローゼと呼ばれた彼女がさっきからずっとユーカリを起こしていた。
「ちょっと怒鳴らないでよ……、こっちは強制終了の反動で頭痛いのに」
「そんなことよりも、もうすぐ閉め出しの時間だってば。学校から出られなくなってもいいの?」
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―首都機能都市ウィズダム=グランデ第14区にて―
「ユーカリちゃん……」
どこからか声が聞こえる。いつもよく聞いている馴染み深い明るい少女の声だった。
「ねえ、ユーカリちゃんってば……」
「う……ん……」
小さく寝言のような不快を表した声が漏れる。
「そろそろ起きないと……」
「無理……」
声の主の通り早く起きなければならないけど、今は起き上がる気などない。
今、すごくいいところなのだ。
後少し、もう少しで、-Gate keeper-を倒せる。
複数のプログラムを同時展開し、加速をつけて、高く、高く跳び上がる。そこから、加速のエネルギーと、下に引っ張られるエネルギーを用いて、-Gate keeper-を叩きつける。奴らの核を叩き消滅を認識して、そこでログを記録したら……。
「何でもいいけど、いつまでログインしているつもり?そろそろタイムリミットって出てるよ」
「げっ!?」
ぶちっと電源が消え、機械の電源が強制的に切れてしまった。
同時に「あっち」の世界にあったユーカリの意識も現実世界に戻される。
「ああ、もう!!」
強制終了したせいで、さっきまでの記録を残せなかった。また1からやり直ししなければならない。
「もう少しだったのに!アインローゼのせいで……」
悔しさがとめどなく溢れてくる。
おまけに強制終了のためきちんとした終了手順をとっていないため、反動で体がだるい。空中に体が浮かんでいるかのように頭がふらふらして、眩暈までする。
「何が後もう少しなのよ!」
ユーカリの隣に、同じ学校(アカデミー)の制服を来た少女がいた。
眉間に皺をよせ、不機嫌さ丸だしで、ユーカリに大きな声でどなりつける。アインローゼと呼ばれた彼女がさっきからずっとユーカリを起こしていた。
「ちょっと怒鳴らないでよ……、こっちは強制終了の反動で頭痛いのに」
「そんなことよりも、もうすぐ閉め出しの時間だってば。学校から出られなくなってもいいの?」
更新日:2009-03-24 10:52:03