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3 パン屋の中。

   狭く、古い印象があるが、それでもパンをはじめ、様々な物を置くスペースが確保されている。
   人々が次々に雪崩れ込む中、ライムは対面している客のパンを会計している。
   客は財布から紙幣を出して金入れに置く。
   ライムは紙幣を確認してレジに打ち込み、客を見て、
ライム「……ですね。ではお釣りは……」
   と言ってレジに表示された数字を見ながら硬貨を弾く様に取り出している。
   その様子を観察している、パンが入った袋を持った中年の男は踵を返してドアを開ける。
   カランとドアについた鈴が鳴る。
   ライムはドアを見て、
ライム「ありがとうございました~」
   と軽快に言って軽く礼をする。
   男は何も返さずに外に出る。

更新日:2009-03-16 17:28:01

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