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タ行
 トリスタン ……コンウォールを舞台にした騎士物語『トリスタンとイゾルテ』の主人公。シナモンがリザード祭りで主演する。(第2部劇中劇)
 チャールズ ……殺害されたジョージ・セシルの従弟の一人。(第2部)
 灯台守の老人 ……「コンウォールの才媛」リザード連続殺人事件における第2の被害者。(第2部)
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ナ行
 中居 ……雑誌『東京倶楽部』カメラマンで、佐藤の後輩。佐藤とは迷コンビとなり、もっぱら、専門用語の訊き役となる。
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ハ行
 ハウスホーファー …… カール・ハウスホーファー
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マ行
 ミューラー …… 人当たりのいいスコルツェニーの相棒。架空の人物でナチスドイツの将領とは別人である。(第1部オプション・第2部)
 レザー警部 …… デボン・コンウォール警察所属。リザードにおける殺人事件の担当者。(第2部)
 マンフレート・フォン・リヒトホーフェン ……空軍大尉。プロイセン・ドイツの撃墜王。男爵家に生まれたこと、自らが撃墜した相手に花をたむける行為が空飛ぶ騎士のようで、「レッド・バロン」と呼ばれ賞賛された実在の人物。第一次世界大戦〈血の4月〉と呼ばれる戦闘に参加し大戦果をあげる。この戦闘でイギリスに壊滅的な打撃を被った。シナモンの父親リザード伯爵と飛行船シルフィーの船長は戦友で、伯爵がリヒトホーヘンから船長を助けたこともあり、飛行船ではシナモンをVIP待遇にしている。
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ヤ・ラ・ワ行
 ロレンス ……トーマス・エドワード・ロレンス。「アラビアのロレンス」の異名がある。メッカ太守ファイサル王子を戴いて戦術オブザーバーとなり、トルコ帝国をゲリラ戦で攪乱し、同帝国を釘付けにしてヨーロッパ侵攻を妨げたことにより、イギリスの第一次世界大戦勝利に貢献した実在の英雄である。もともとはオクスフォード大学卒の考古学者であった。著書『智恵の七柱』は後世のゲリラ戦術のバイブルとなった。物語では、シナモンがもっとも憧憬を抱く人物である。
 夢野久作(ゆめのきゅうさく) …… 富豪にして作家。20年近くの歳月をかけて執筆し自費出版したカルトな作風の小説『髑髏杯(どくろさかづき)』は有名である。上海に滞在したこともある実在の人物である。物語では、飛行船シルフィーの乗船客として登場。(第1部)
 劉真栄(りゅうしんえい) …… 中国杭州一帯を支配下に置く軍閥の首領。粗暴な振る舞い、〈将軍様〉と呼ばれている。架空の人物である。
 溶融保塁(ようゆうほるい) …… ローマ軍の侵略により、戦禍などの火災により溶けた先住民ケルト族の砦跡でスコットランドに多い。(第2部)
 リザード ……コンウォール州リザード市。イングランド島南西端に長く突き出たコンウォール半島の先端にある大西洋を望んだ町。同名のリザード城と城下町とがある。実在の地名ではあるが、本編では架空の町として描いている。
 マルク王 ……中世騎士物語『トリスタンとイゾルテ』に登場する
コンウォールの名君。トリスタンの伯父にしてイゾルテの夫。(第2部劇中劇)
 モーガン ……「コンウォールの才媛」で、友人ジョージ・セシルの妻エリーと不倫の仲と噂される。
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以上が『伯爵令嬢シナモン』第1部・第2部の人物名・地名・用語の索引です。本編をお読みになる際、お役に立てば幸いです。それでは、本編をお楽しみくださいませ。
 

更新日:2009-12-19 16:05:47

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