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みどりの勧めで久しぶりの飲み会、森山君を忘れるために必死だった、飲み会の席で一人の男の人と意気投合、名前は 義昭、聞くところによると土木作業員として働き、一人暮らしをしているという、落ち着きがあり体も大きく、働いてるということだけで私には好感がもてた、しかしよくよく話をしてみると、驚くなかれ私より3才も年下だったのだ。この飲み会がきっかけとなり私たちはドンドン接近していくことになる、3つも年下なのにそれを感じさせない包容力、頼りがいがあった、私たちはお互い惹かれ合い、付き合うことになる、毎日がとても楽しかった、このころから森山君は、ストーカーになっていくのだ、仕事もしていないのだから当然自由がきく、ある日歩くこともままならないほど酔っ払って、みどりの家に、私を訪ねてきた、車が、形の無いほどぶつかりボコボコになっていた、ろれつが回らない口調で話を聞くと、飲み屋で一人で飲み、帰り際、駐車場に停まっていた車を次々とぶつけ、逃げてきたという、しかも3台もの車にだ、無免許で飲酒運転、私名義の車、中古車だがローンで私が買ったものだ、嫌気が差す、義昭に気持ちが行くのは当たり前だ、だが1日・1日・日がたつにつれ、森山君が心配に、警察に捕まってないか、どんな気持ちでいるのか、車は修理に出したのか、修理代はどうするんだろう、 「知らない、どうにでもなれ」 私の気持ちが交差する、こんな気持ちでは義昭にも悪い、義昭を好きという気持ちは変わっていないが、森山君を放っておけなかったのだ、責任感からか森山君の元へ戻ってしまった、ツクズク自分が嫌になった、運がいいのか悪いのか、その後警察からは、何の連絡も無く、しかし修理代は70万にも及んだ、買った金額よりも高いものとなった、これが罰が当たるということだ 。 「はぁ ~ 」 ため息の毎日の中、生理がこない、妊娠した? 義昭の子だこんどこそ絶対に産む、私はシングルマザーを決意した、 森山君に話したら 殴られるかもしれない、でも怖くなかった 「私妊娠したの、義昭の子だから、絶対に産むから別れてください。」 森山君は何もいわずうつむいたままだった、次の日産婦人科へ行った、順調と言われ安心した 「役所で母子手帳の申請をしてください」 シングルマザー誕生だ。 その日の夕方、森山君から 思いもよらない言葉 「明日、籍を入れるから、今はあいつの子でも、明日から俺の子だ、俺が育てる。」 真剣な顔と言葉に、心打たれ、私はうなずいた、あれから義昭には一度も会っていない、もちろん私が妊娠していることも知るはずも無く 、いいのか悪いのか判らぬまま、次の日、森山君と2人で役所へ向かった。

更新日:2009-03-15 15:15:17

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激動人生「生と死」・・・・・幸せになるまで