二日連続 ( ガソリン 抜き 事件 ) は、どうやら 収まった ようだった。 あの、 嫌がらせから、何日か が過ぎ 、私は、少し落ち着きを、 取り戻して、 和樹の 一回忌に、臨んだ 。
本当に、この一年、振り返ると、いろんな事が あった 。 ここでは、書ききれないほどの 、心の痛みが ・ ・ ・ お寺に 立ち、 しみじみ、 家族が 一人、 居なくなる という事は ・ ・ 今まで、自分が 生きてきた中での、世界観が、いい意味でも、悪い意味でも、変化し、変動するんだと、身を もって感じた ・ ・ 。 亡くなる人も 大変だ と思うが、残された者に とっても、一言で 済まされる ような、悲しみ だけではなく、いろんな 意味での、 ・ 悲観 ・ 自己嫌悪 ・ 前進 ・ 忍耐 ・ 憎しみ ・ という 壮絶な、経験 体験 を 知る ことになるのだと、痛感した 一年で あった 。 私たちは、 和樹の母たちの、想像を 超える、異常な行動が、恐ろしく、いろんな事を 、考えさせられた。 お墓を 建てること、それだけでも、いろんな 恐怖感と、戦ってきたのだ。 同時に、納骨を ・ ・ 骨を お墓の中へ 、入れるにあたって ・ ・ あの親子なら、骨を 盗んでも、 おかしくないと 感じ、石屋さんに、相談 さえしていた 。 すると、以外にも 簡単に、回避 出来そうな、 話を してくれた ・ ・ ・ 。 私が 考えも しなかった 事だが、 「 もし心配なら、人の手では、動かないように、骨を 入れる、入り口を、 接着することも 出来るよ 、又 どなたか、亡くなわれたときは、面倒ですが、私に言って、いただければ、接着剤を、取りますから ・ ・ 。 最近、多いんだよね 、こういった 相談を、される方が ・ ・ 」 この言葉を 聞いて、私の、不安が、一発で 吹っ飛んだのだ。 少し お金は かかったが、そんなこと 言っている、場合ではないと、 決心。 お寺の、一角に 、立派な墓石が ｢ 森山家代々の墓 」 と、彫られ、私たちは、満足だった。 そして、こんな事まで、したくはなかったのだが、和樹の骨を 、あいつ等に 盗まれないように、私たちの目の前で、しっかり、接着してもらった ・ ・ ・ 。 完璧だ。
これで、ヤット、和樹の 新しい家が 出来、和樹も安心して、成仏できると、確信した。 納骨が無事に終わり、帰ろうとしていた、そのとき、 あいつ等が、やって来た ・ ・ ・ 。 ギリギリ セーフ。 よかったぁ、接着しているところを、見られなくて 、石屋さんに 「 なるべく 、急いでください 」 と、頼んだ、甲斐が あった。 私たちは、すれ違ったが、会釈すら することもなく、勿論、振り返ることもなく、その場を、去った。 お墓を 見て 「 ありがとう 」 の、一言もないのか？ まぁ 期待も していないが ・ ・ ・ 。 こんな光景を、和樹は、天国で、どう 思っているのだろう ・ ・ ・ ・ 。