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紀夫が 、私に 近づいてきた 「 アイツ ・ ・ ほんとに 金遣い荒いわ ~ 毎日・毎日・何を そんなに、付けしとるのか、 参るわ ~ 」 そういって、通帳を 手に、笑みを 浮かべ、帰って いった。 ホッと した。 お世話になった、 妹さんたちと、少し話しを し 挨拶を し、私たちはその場を 去った ・・・・ 。 わずらわしい あいつ等と、もう会わなくていいのなら、こんな 穏やかな、幸せはないと、実感し 嬉しかった。 これで 一件落着か? それならいいが ・・・ 。 友一は、この件に関して、いつでも あいつらの家に行き、話をつけると 言ってくれてはいたが、それこそ 関係ないのだから、おとなしくしてくれるように、私はいつも、なだめていた。 時を 同じに 、わずかだが、加入していた、生命保険が おりた ・・・ 助かったぁ 。 奈々が、高校に入るときに 国から、お金を 借りていたのだが、和樹が死んだことで ・ 全額支払い ・ してほしいと、封書が届いた。 何のために、国から利子なく、借りたと思ってるんだか、家庭が 苦しかったからじゃない ・・・ で、 今 支払えって、国は冷たいなぁ ・ 意味わからないよ ・ だが、逆らえず、払うものは払わないと、後で困るから と思い、10日ほどして渋々 ・・ 支払に行った。 日々、いろんな事を、ひとつずつ片付け、お金にも 余裕ができ 、オンボロ アパートから、ちょっと 見栄えの良い 、マンションに 引越しを した ・・ この際 、 私の名前では、働いても無く、借りることが 難しかったが、前のアパートと同じ、不動産で 頼んだので、そこそこ信用もあり、保証人を 二人付ける事で、借りることができた ・・ 友一と 私の母に保証人になってもらった。 初めて 蛇口を ひねると、お湯の出る、3 L D K の快適な、 暮らしが できるようになった 。 和樹の母たちに、知られたくなく、光熱費 ・ 電話等 も、 全て 友一の名前で登録し ・・ 引越しの日。 この日から、友一との 週末生活は終了となり、一緒に 暮らすことになった。 私の母は、友一を 未だに、許してくれていなかったが 、 私も働いていないし、友一に 甘えることにしたのだ ・・・ 。 友一は相変わらず、以前から 好きだった、 V I P カーに、はまっており、私も 少しずつ 影響され、 染まり、5年前から、チームを 立ち上げていた ・・ 。 1台から はじめたクラブだが、この当時には、支部まで出来、総台数 35台にも、なっていた。 シーマを 改造し、イベントや 雑誌の売り込みに、躍起になっていた ・・ 。 結成当時からの メンバーの中に、私より 一回り下の ・ 力 ・ ( つとむ ) という 男の子がいた ・・ 力 は、少しというか、かなり変わっていて、私を ・ 会長 ・ ( 友一 ) の女では無く、一人の女として見ており、頼んでもいないのに、卵・野菜・魚等、食材を 毎日のように、買ってきたり、誕生日には、私の会社に、バラの花束を 贈ってきたりもしていた。 厄介な子 ・ つとむ・ ・ ・
更新日:2009-05-11 10:46:18