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次の日、老人ホームへ ・・ 受付で 軽い挨拶を すると 「 3日前かなぁ息子と奥さんだって言う人が 面会に来て ・ 二時間くらい ・ 何か 話して言ったよ ・ 今まで一度も 来たときなかったのにねぇ、 」 あぁ、ヤッパリそうかぁ ・・ 不安が走った ・・ その足で、いつものように、売店で父の、付けを 払いに行くと、ここでも 「 このあいだ 奥さんたち 来ていったよ、ここに、森山さん連れて、欲しい物 買いな って、何だか 優しそうだったけど、面会に来たの 初めてだよね ぇ ・・・ 」 奥さん? なんかじゃないのに、何を しにホームまで、ノ コ ノ コ 来たのか? 父に会うのが、怖かった。 「 お父さん、こんにちは ・・ はい、新聞と・お菓子と・パン、今日は みたらし団子 も あるよ 」 父の様子が 変だった、何か よそよそしく、私はすぐに切り出した 「 お兄さんたち 来たの? 」 すると 待っていたかのように、すかさず 「 うん、 あー、 紀夫が 面倒 看てくれるらしいから ・・ 紀夫の住んでる アパートの近くに、 俺の為に アパート借りて、ご飯も 毎日持ってきてくれるって、だから そうするから 、優しいなぁ 紀夫は ・・・・。 」 悪ぶる 感じも なく、これが当たり前だ ・・ 見たいな 顔つきだった。 私は またもや 裏切られた ・・ 悔しくて 、悔しくて、涙が こぼれた。 私はずっと、 父を 介護していくつもりで いたのに ・・ 私なりに 、努力してきたのに、本当の親子には、なれなかったんだね! 父に 「 本当にいいの? 私たちもう 二度と、お父さんに 会いに来れなくなるからね ・・それでも いいの? 」 父は 小さくうなずいた 。 父は 本当に 紀夫が、アパートなんか借りてくれると、信じているのか、父の年金も きっと、全部 使われてしまうんだろう。 そんなこと 口が裂けても言えないし ・・・・ もじ もじ 、している私に、 奈々が 痺れを 切らし 「 もういいよ、お母さん、何言っても、だめだよ ・・・ おじいちゃん、さようなら 。 」 そう言うと、 奈々が、思わぬ 行動に でた。 父に 和樹の形見として 渡した 財布を、引き出しから、おもむろに 取り出し 「 これは、貰っていくから、幸せにね ・・・ お母さん 帰るよ 」 私は 泣いていた 目を、ハンカチ で押さえ、廊下に出た。 廊下の 向こうから、和樹の母と 紀夫が ・・ 歩いてきた ・・ 「 何 ? あいつら ・・・ 」 私たちが 来るのを 見計らっていたような、 一番 最悪な シチュエーション だ 。 「 聞いた? ヤッパリ息子が 良いんだよね ・ まぁ 今まで、良い暮らしできて よかったじゃない ・ 和樹が 死んだんだから、ナナミさんとは、他人だし ・ あんたたち 親父の年金、 かなり 貰ってたよね、年金課 行って 聞いてきたよ ・・ 今まで 親父に使った物の 領収書 あるよね。 ナナミ さんなら、しっかりしてるから、取ってあるはずだし、領収書の無いものは、全て返してもらうから、いつ取りにに行けばいい? あぁ それと 通帳もね 」 ・・・・ 。

更新日:2009-05-02 09:36:05

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激動人生「生と死」・・・・・幸せになるまで