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突然の・・・・・死

何故か 車中 私も・和樹も・サナも・沈黙のまま、時間が流れ、和樹の家に着いた。 私と サナは 和樹の車から 降り、いつも通り、自分の車に 乗り換え 「 じゃあ 行くね 」 「 おぉ ありがとな。 気を付けろよ! 」 いつも と 同じ、私たちの 別れ際の 挨拶だ。 本当に いつもと一緒だったのに 、これが 私と 和樹が 交わした ” 人生 最後の 言葉 ” になった ・・・・・・ 。次の日、12月25日のクリスマス。 町中が ” ジングルベル ” の歌と ” ケーキ ” 一色に染まっていた 朝 9時 、子供たちは、部活や友達と 遊びに行く為、各々に、支度を していた そんな中、私の携帯が 鳴った ・・・ 和樹の携帯からだ、・・ うん? 和樹? 今日仕事だよな 一瞬 胸騒ぎがした 「 もしもし、もしもし 」 電話の向こうが、何やら騒がしい、「 もしもし 」 私は、和樹に 何かあったと、察した。 「 もしもし、森山さんの 奥さんですか? 」 女の人の声だ 「 はい。森山です 」 鼓動が早くなる 「 今、森山さんが 救急車で、病院に 運ばれました、すぐに行ってください 」 私は電話してくれた人が、誰かも わからぬまま、電話を 切り、母に連絡し、子供たちを 連れ、病院へ急いだ。 後で 判ったのだが、電話をしてきてくれたのは、和樹のアパートの、隣人であった。 彼女は その朝、ゴミ出しに 玄関を出ると、和樹の 部屋の玄関が、開いており、窓も開けっ放しで、カーテンが 風に揺れている、こんな寒い朝なのに、おかしいと思い 「 おはようございま~す 」 と 声を掛けてくれたが、返事が無く、部屋の中を 覗いて見ると、キッチンで 和樹が、倒れていたと、話してくれた。 遠い私より、 近くの他人 ・ なるほどそういうことかぁ、彼女に 感謝しなければ。 私は、このときのことを、あまり覚えてはいないが、気がつけば、病院の救急の窓口で 「 今運ばれたと 思いますが、森山です、森山です。 」 何度も 繰り返し 言っていた、気がする。 奥から、看護婦さんが来て「 待合室でお待ち下さい 」 冷静だ、私も冷静にならなきゃ、「 森山さん、1番 処置室へ お入り下さい 」 泣きそうな顔で、奈々 と サナは、「 おばあちゃんと待ってるから 」 私とマナが、処置室へ入ると、看護婦さんが 私たちに、「 今 処置しましたから、大丈夫ですよ 、 先生が来るまで、少し待っててくださいね。 お話があるので 」 あ~、よかったぁ 看護婦さんの ” 大丈夫ですよ ” の言葉に、私は安心 し、 待合室に居る 、奈々・サナ・おばあちゃんに、報告 を しに走った 「 お父さん ! 大丈夫だって 」 奈々 と サナは、それを聞いて、ほっとした様子だった。 私は 急いで また、処置室に戻り、先生を待った。 処置室の 向こうでは、もう一人 患者さんが、救急で 運ばれたらしく、慌ただしかった ・・・ 先生達が、声を掛け合いながら 小走りに、なにやら 忙しそうな 雰囲気 ・・・・ 。 私は完全に 安心していた。

更新日:2009-04-06 09:15:09

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激動人生「生と死」・・・・・幸せになるまで