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高校へ通いだし、奈々も 少しずつ 大人になっていった、友達もでき、先輩に恋を し 、毎日 先輩の話を 私たちに、キァーキァー 言いながら 報告し、反抗期 も 納まりつつあった、本当に普通の 高校生を、絵に書いたような 生活を 送っていた、 それにしても 奈々の成績はすごい、ずっと № 1、№2 を 維持していた 。このままの成績なら、1人 の、枠 しかない大学も 推薦でいけるかもしれない、といわれていた。 しかし 我が家の高校受験は、毎年続く ・・ 次はサナだ。 成績はイマイチだが、運動で 何とか ギリギリ ではあったが、先生のお力もあり、推薦入学となった。 とんとん拍子だった 。だが 内心では、サナの成績では・・ 先生も 私も、周りについていけなくなるのではと、心配していた。 私たちの心配を よそに 、サナは いつもマイペースで、成績が 上がろうが、下がろうが、決まった時間、毎日 勉強していた。が 、 これには理由があった・・ 忘れもしない、サナが小学3年のころ、 三社面談 でのことだ、成績の伸びないサナに、担任は、心無い言葉を はいた 「 人の100 倍 勉強しないとこの子は無理ですよ 」 私はその言葉に頭にキタ が、本当に傷ついていたのは、サナ本人であった。 この言葉を 聞いてからの、サナは 人が、変わったように 勉強し、努力してきたのだ。 中学に入っても、成績は上がることはなかったが、それでも 毎日 レポート 10枚を、復習として書いていた、必ず一日の目標として、成し遂げていたのだ。 頭の下がる思いがしていた、 誰に見せることも無い、提出するわけでもない レポートだ。 私はそんな サナを 誇りに思っていた、が、たまに何でこんなに 頑張っているのに、認められないのか、もう 勉強なんてしなくていいよ、目に見える結果が、でないことに、悔しかった ことも 確かだった。 しかし 神は見ていたのだ。 サナが、高校に行きだし 3ヶ月、4ヶ月 テストの点数が 全教科とも 90点以上なのだ。すぐにクラスのトップになっていった、見事。 努力すれば いつかは報われるのだ。 身をもって証明できたのだ、やっとサナの努力と意地が、目に見える形で 実を 結んだのだ。 このまま サナは、3年間、今までより 努力し、トップというプレッシャーと戦いながら、卒業までトップ を 貫き通した。 映画のような話だが、実話である。 真に 「 ローマは 一日にして 成らず 」 その通りである。どんな思いで発したか定かでないが 、あのときの言葉を 今は感謝している。 一方、中学生活を 満喫している、マナはというと、友達1番、遊びが2番、勉強3番、の割には、まあまあの成績であった。 お父さんの 口癖、「 勉強なんかしなくていいから、 友達いっぱいつくって、 いっぱい遊べよ ! 」 マナは確実に、お父さんの言いつけを、守っている。 「 ふ~ 」 良いのか 悪いのか、まだまだ答えは でないが、何か中途半端な 生き方をして いきそうな子である。
更新日:2009-04-02 09:27:22