此処は言葉ではなくジェスチャーで意思疎通を図る遥か昔の時代。其処では『ロクー』が今日明日を生きる為の餌を求めて森を駆け抜ける。

　さて、時間軸ではロクーの想い人『メーテルー』がと或る集落の戦士『ヒルカ』に依って連れ去られた後。傷心状態のロクーは野垂れ寝をする前にと或る塀で覆われた何かの集合藁家の集まりを確認する。だが、見ただけでは何処に出入り口が在るかわからない。どの塀にも出入り口に繋がるような開閉式の何かが見当たらない。然も触って確認しよう物なら塀の内側から矢が飛んで来る。そんな危険が溢れる所だとロクーは五感で感じ取る。

　では如何やって入るのか？　其れは……ゴウドンが仲間に加わる迄に時間を進めるしかない。彼を仲間にしたロクーはゴウドンに命じて中に入って内側から鍵を開けるよう命じる。其れに応じたゴウドンは中に入る……だが、僅か一分以内にゴウドンが逃げるように戻って来た。ロクー、ゴウドンの頭に拳骨を入れる。訳すと恐らくは……お前、何逃げ帰ってんだ。其れじゃあ意味ねえだろうが……か？　何れにせよ、あの犬のゴウドンでさえも集落の中に立ち寄る事は出来ない。犬にさえも排他的だというのか？

　さて、再び手詰まりに成る。一体如何すれば良いのか？　其処で更に時間を進める。其れがはなきりん林で在ろう。其処では竜骨の上に築かれた集落へ入る為の花飾りの他にあの集落に入る事が可能な花のロープが入手出来る。其れを用いてロクーとゴウドンは再び塀に囲まれた集落へと向かう。すると侵入する事に成功。

　中は如何成っているのか？　其れは……少し触れただけで集落民も飼っている犬も猫も牛も鶏も容赦なく襲い掛かる超排他的な場所だった。そして彼等の強さが通常戦う雑魚的よりも遥かに……強かった！

　特に恐ろしいのが、一見すると重病人さえも強い事だろう……其れについて次に紹介してゆく。