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もう見たくねーよ・・・と、内心思った頃。
「この石鹸で、身を清めなさい」と
その女性は言い
俺に1つのピンク色した石鹸を手渡した。
何のへんてつもない
ふつーの石鹸のようだった。
「この石鹸がなくなる頃
貴方の罪は消え許されるでしょう」
そう言い放つと
その女性の姿はすーっと消えた。

しばらくは
ぼー然と俺も突っ立っていたけれど。
この真っ黒で悪臭を放つ手で
会社には行けない。

半信半疑で
その石鹸を使ってみることにした。
石鹸が泡立つたびに甘く良い香りがした。
しかし。
真っ黒な手の色は戻らなかった。
俺は疲れ果てベットに横になった。
そして、そのまま朝を迎えたのだった。

目が覚め時計を見ると、もうお昼近かった・・・・。

ゴン!ゴン!ゴンっ!!

玄関を叩く音がした。
「はい?どなたですか?」
「宅急便でーす!」男性の声がした。
重たい体を起こして玄関へ向かおうとした。
が。
ふと
昨夜の真っ黒で悪臭を放つ手が気になった。
恐る恐る自分の手を見ると
手はいつもと変わらぬ肌の色だった。
ちょっと「ほっ」として宅急便を受け取りに出た。
部屋に戻って封を開ける。
届いた品物は。

なんと!
夢で見たあのピンクの石鹸だった。

( ▽|||)・・・・

更新日:2023-06-25 05:22:40

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