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中世編
暗黒の『魔女狩り』が盛に行われた時代。其れが中世ヨーロッパの時代。と或る夜の暗闇が濃厚な森の中を逃げ惑う少女が居た。彼女の眼は赤く染め上がり、人を真に誘う事間違いなし。其の為か彼女を追う鎧騎士は獣狩りの如く追い立てる。齢にして十六から十八に近い身長凡そ百六十後半の少女は遂に掛け迄追い詰められる……「仕方ない、木の棒しかないけど戦うしかない」彼女は戦う事が可能。
「魔女『サク』よ、貴様を逃がせば近隣の村に甚大な被害が及ぼされる」
「其れは無実の罪をでっち上げた教会のせいでしょ!」
「黙れ、教会の言う事は正しい。どんなに白を誤魔化しても教会が告げれば黒に成る!」
「だったら私は何度だって逃げ切って見せるから!」
戦いが始まる。鎧騎士は全部で四つの技を持つ。一つは三つ斜めに当てるトマホーク。二つ目が正面三ヶ所を上手く行けば吹っ飛ばせるクラッシュ。三つ目が溜めは僅かだが周囲に二マス程広く攻撃するハリケーン、最後が溜めは大分必要だが正面広範囲に七連撃を繰り出すセブンスラッシュ。
一方のサクと呼ばれた少女は触媒しか持たない。其の能力とは触媒を通じて消費アイテムを消費せずに使用する事が可能。此の場合は木の枝を使い、三マス先に三ヶ所程に攻撃可能な投擲を繰り出して鎧騎士を撃破!
其れでも体力が少なめのサクは辛勝したばかり。相手は体力に自信の在る鎧騎士……「ウおお、此の位で負けん。魔女は命に代えても倒すうう!」決死の覚悟でサクとの距離を詰める。
「来ないで、来ない……嫌ああ!」足を滑らせて崖から転落してゆくサク。「覚えて於きなさい、貴方達のやった魔女狩りの報いは訪れるって!」
異形のモノは魔女裁判という名の集団リンチに依り、無実の罪で処刑される暗黒時代。一人の少女は其れでも善性を求めて宛もない逃亡劇を続ける時代が其処に……在った!
中世編
『善性』
「魔女『サク』よ、貴様を逃がせば近隣の村に甚大な被害が及ぼされる」
「其れは無実の罪をでっち上げた教会のせいでしょ!」
「黙れ、教会の言う事は正しい。どんなに白を誤魔化しても教会が告げれば黒に成る!」
「だったら私は何度だって逃げ切って見せるから!」
戦いが始まる。鎧騎士は全部で四つの技を持つ。一つは三つ斜めに当てるトマホーク。二つ目が正面三ヶ所を上手く行けば吹っ飛ばせるクラッシュ。三つ目が溜めは僅かだが周囲に二マス程広く攻撃するハリケーン、最後が溜めは大分必要だが正面広範囲に七連撃を繰り出すセブンスラッシュ。
一方のサクと呼ばれた少女は触媒しか持たない。其の能力とは触媒を通じて消費アイテムを消費せずに使用する事が可能。此の場合は木の枝を使い、三マス先に三ヶ所程に攻撃可能な投擲を繰り出して鎧騎士を撃破!
其れでも体力が少なめのサクは辛勝したばかり。相手は体力に自信の在る鎧騎士……「ウおお、此の位で負けん。魔女は命に代えても倒すうう!」決死の覚悟でサクとの距離を詰める。
「来ないで、来ない……嫌ああ!」足を滑らせて崖から転落してゆくサク。「覚えて於きなさい、貴方達のやった魔女狩りの報いは訪れるって!」
異形のモノは魔女裁判という名の集団リンチに依り、無実の罪で処刑される暗黒時代。一人の少女は其れでも善性を求めて宛もない逃亡劇を続ける時代が其処に……在った!
中世編
『善性』
更新日:2023-05-15 05:00:53