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おやすみのキス(異世界転移ネタ)

パート36レス89

 スペシャルデリシャストーンがなんやかんや悪さして、幼女化&記憶喪失になったゆい。
 
おまけに劇場版みたいに異世界へ飛ばされたので、両親たちに助けも得られない!


 どうするデパプリandブラックペッパー!!





 なんやかんやあって、記憶喪失となり、異世界の宿屋で同居することになったあまね、ゆい(幼女記憶喪失)、拓海。


(ここねとらんはなんやかんやで現実世界に取り残された)


 拓海は、昼間は世話になってる宿屋の食堂で働き、夜はモンスター討伐で日銭を稼ぎ、あまねはゆいの世話をする日々。

 毎日くたくたになって帰宅する拓海を暖かく迎えるゆいとあまね。

 しかしある日、ゆいが二人のことを「パパ、ママ」と呼ぶようになり、その時、二人は……


 ゆいに「パパ、ママ」と呼ばれて焦るあまね。


(た、拓海、どうする…って、寝てる!?)


 助けを求めた視線の先、仕事で疲れ切っていた拓海は、夕食の席についたまま、うつらうつらと船を漕いでいた。


「パパ、寝ちゃったね。夕飯どうしようか、ママ?」

「あ、ああ…そうだな。明日、起きた時に温め直して食べてもらおう」

「じゃあパパをベッドに運ばなきゃだね♬」

「そうだな……た─品田、疲れてるのはわかるが、ベッドで眠らないと体に悪いぞ」

「ん…あぁ…すまん…」


 二人で拓海を支えて真実へ運ぶ。
 労働と討伐で汗ばんだ拓海の体臭に、入浴をさせなくては、という義務感とともに、不覚にも高鳴る胸を自覚してしまう。
 戸惑いを押し隠し、ベッドに横たえた拓海に、ゆいが身を乗り出してその頬にキスをしたのを見て、あまねは目を見開いた。


「ゆ、ゆい?何を?」

「おやすみのキスだよ。みんなやってるんだって。ほら、ママもパパにおやすみなさいしようよ」

「あ、わ、私は.その…」


 どうしよう? 続きは考えてない。
 あとは任せた。

更新日:2023-04-29 00:50:48

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