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捏造劇場版予告編

レス105

【捏造予告編】


 愛する妻を失った拓海。その想いがトゲパワワとなり、彼を怪物へと変えた!!


「パパ!?」

「品田…ッ!? 私のせいか……そうなんだな、ゆい」


 ネガティヴウェーブに覆い尽くされるオイシーナタウン


「きゃあ!? 助けて、あまねちゃん!」

「ゆみぃぃ!?」


 怪物の攻撃により、離れ離れとなる二人。


「ゆみ……そんな……私は…私は…」

「立ちなさい、あまね」

「マリちゃん!?」


 再会したのは、かつての戦友。


「ゆいはもう死んだのよ。でもね、あなたや私たちの心の中で生きている。わかるでしょ?」

「……ああ」

「あなたの心に居るゆいは、今まで笑顔を見せてくれたかしら?」


 そして、ゆみの元にも……


「初めまして、ゆみちゃん。私はコメコメ。ゆいのお友達だコメ」

「ゆい…ママのお友達?」

「そうコメ。……ゆいから、大切なものを預かってきたコメ」


 時を超えて運ばれたのは、小さくて、歪な、でもとても美味しいおむすびだった。


「美味しい…でもこの味、知ってるよ……あまねちゃんのおむすびと同じ味だ……大好きがいっぱい詰まってる味だ…」

「そうコメ…ゆいの、みんなへの大好きが込められたおむすびコメ…」


 泣きながらおむすびを頬張るゆみ。その周りにはレシピッピが飛んでいた。


 あまねと再会したゆみから手渡される、過去からのメッセージ


「これは?」

「ママが握ったおむすびだよ」

「ゆいの!?」

「食べて、あまねちゃん。お願い、ママの本当の気持ちを私と分け合って欲しいの」


 おむすびを味わい、あまねは、その懐かしさに咽び泣く。


「ゆいの味だ…変わらないな…とても温かくて…優しい味だ…」

「そうだよ……あまねちゃんがいつも作ってくれるおむすびと、同じ味なんだよ」


 出来立てホカホカ。
 でも、形が少し歪な三角の……それは、ゆいが動かない手で必死に握った、おむすびだった。


「ママは、パパにも、あまねちゃんにも幸せに生きて欲しい…そう思いながら、このおむすびを握ってくれたんだよ…あまねちゃんが、いつもそう思ってくれてるように!!」

「ッ!?」


 時を飛び越えて届けられた想いが、未来を産む力になる!


「あまね、もう素直になっていいんじゃない?」

「ゆいぴょんはさ、あまねんが心から笑わない限り、きっと許してくれないぞー?」

「ゆいが死んだ過去も、二人で重ねた後悔も消えることはない。でも、だったらそれと同じだけ、幸せな思い出だって消えないはずよ。…全部抱えたまま、前に進みましょう?」



 激重版デリシャスパーティープリキュア〜復活のキュアフィナーレ。気が向いたら本編書く〜



「すまない、ゆい……私はもう、君を泣かせはしない! フルーツ!ファビュラス・オーダー!」



 2023年3月(たぶんそのうち)公開


「なんだ品田💕顔が赤いぞ💕」

「あー、パパ照れてる〜♬」

「う、うるせぇ」

更新日:2023-04-29 00:47:28

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