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11.城への潜入

港町

「おい!?何か様子が変だぞ?」

「本当だね…衛兵が慌しいね」

「顔隠しておいた方が良いかな~?」

「そうだね…」


商人達4人はそのまま衛兵をやり過ごそうとしたが…


「おい!お前達!顔を見せろ!旅商人か?」

「どうしたんですか?」…商人はフードを下ろし顔を晒した

「男か…違うな…他のやつも顔を見せろ!」


3人はフードを下ろし顔を晒した


「む…違うな…通って良いぞ!」

「誰か探しているんですか?」

「魔女狩りだ!始まりの国に魔女が現れて逃げている」

「え!!?」…僧侶が思わず声をあげた

「んん!!?どうした?顔色が変わったぞ?」…その衛兵は不審な顔をして僧侶を見る

「お、おなかが…生まれるぅぅぅ」

「ぶっ…」盗賊は吹き出した

「おい!!何が生まれるんだ!!」

「す、すいません…生まれそうなんで少し宿屋で休憩を…」



宿屋

「ぶはははは…あそこで生まれるは無いだろ…くっくっく」

「新手の回避技だね…笑いを抑えるのが辛かったよ」

「…で?何が生まれるんだ?」

「たまご~ウフフ」

「だははははは…馬鹿バカしすぎる」


人段落した後…


「ところで魔女が逃げているという事だが…」

「情報がそれだけじゃ何とも動けないね」

「港町にも捜索がきているという事は行方が分かっていないと見るか…」

「だろうねぇ…」

「あのね?私の知ってる過去の話なんだけどね~」

「話して」

「魔女騒動があったとき沢山の兵隊さんが死んじゃうの~」

「それで?」

「それで兵隊さんが不足したからわたしが始まりの国の衛兵に召集されたの~」

「魔女が何処に行ったとかは分からないかな?」

「それは知らない~でもね?魔女の塔が壊されるのは知ってる~」

「それだね…」

「騎士との待ち合わせ場所が無くなっちゃうね~どうしよ~?」

「ハッ!!だあぁぁぁぁぁ!!しまったぁぁぁぁぁ!!…」

商人は急に大声を挙げ一人でブツブツ何か考え出した

「どうした??」

「ブツブツた~いむ!!ウフフ」

「僕達はミスをしてる…」

「え?」

「魔王城に待ち合わせの場所について書置きを残してしまった…」

「おいおいまさか…」

「書置きが渡った先は…きっと始まりの国だ」

「王国にとっての内通者の待ち合わせ場所を消すつもり…か?」

「王国からみると僕達は色んな事を邪魔をする内通者に見えてる…」

「まじかよ…」

「今回の幽霊船の件もそうだ…内通者…あるいは魔王軍がやっている様に見えてる」

「わたしたちってさぁ~魔王軍なの?」

「魔王城に不可解な書置きが残ってればそういう風にしか見えない…現に囚人の姿も見られてる」

「切っても切っても死なない不死者か…クックック」

「この流れをどうやって変える?」

「黙って見ててもきっと魔女の塔は壊される」

「魔女の塔はそんなに簡単に壊せる物なのか?」

「すご~~~く大きい塔だよ~~始まりの国のお城より立派~ウフフ」

「キマイラだ…キマイラで破壊するに違いない」

「魔女を探さないと~」

「そうだね…盗賊!!薬の売人にもう少し情報を聞き出せないかな?」

「おう!!聞いてきてやる…薬はたっぷり有る!」



表街道


「いらっしゃ…」

「儲かってるかい?」

売人は小声で答えた

(今はマズイ…衛兵がこっちを見てる)

(おぉ…ほんじゃちっと芝居打つか?)

(下手に話しかけないで…)


「このアクセサリーは誰が作ってるんだ?」

「私が家で作って居ます」


衛兵は怪し気にこちらを伺っている


「作ってる所を見せてほしいんだが…」

「見せるのは作る所だけで良いでしょうか?」

「ヌハハ他に見せる物があれば見たいな」

「お高いですよ?」


衛兵は見下すような目に変わった


「家には誰か居るのかい?」

「私一人なのでご心配なさらず…」

「じゃぁ少し見せてもらいたい」

「先払いで…」

「しゃぁ無えなぁ…」ジャラリ


衛兵は見て見ぬふりをした

この国では売春は合法だからだ



売人の家

離れに有る掘っ立て小屋だ

売人に連れられ盗賊は家の中へ入った


「薬が不足してて衛兵が張り付いいるのよ…」

「お前は薬をやらんのか?」

「薬は止めた」

「正解だ」

「闇商人が言う言葉かしら?」

「薬を欲しがっているのは主に衛兵だろう?」

「どうしてそれを?」

「いらん詮索はするな…今日は協力してもらいたくて来た」

「私を信用していいの?」斜に構えた目で言う

「終わったら薬を一箱やる…5年は楽して過ごせる金になる」

「そんなに危ない仕事は御免よ」

「信用しろ…いざとなったら守ってやる」

「……」疑う様な目

「しかし殺風景な部屋だな…男は居ないのか?」

「お金が溜まったら中立の国で商売するつもりよ」

「ヌハハ丁度良い…仕度して宿屋に来い」

「信用して良いの?」

「心配するな取って食ったりはしねぇ」

更新日:2023-03-23 07:28:35

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