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宿屋
「ようこそ旅人のお方。休んで行かれますか?」
「あぁ2人部屋を3つ頼むよ」
「承知いたしました」
「それにしても戦争中なのにみんな普通にお店開いてるんだね」
「はい困っておりまして…一週間ほどまえから毎日ドラゴンが飛来するようになったんです」
「一週間?…」
「ですがまだ被害は出ておりません」
「え!?じゃぁドラゴンは何をしに?」
「終わりの国の砲撃が激しくて近づけないのでは無いでしょうか」
「はぁ…ここは安全なのかな?」
「王国からは建屋内に入っていれば安全だと聞かされています」
「情報ありがとう」(何かおかしいな…)
「お部屋はどこ~?」
「こちらになります…この部屋は勇者様ご一行が使われていた部屋ですよ」
「え!!!!!勇者がこの宿屋に?」
「はい…1ヶ月前までここに泊まっておられました」
「その勇者の事を詳しく聞かせてくれんか?」魔女が慌てて店主に詰め寄る
「どこに旅立たれたかは聞いておりません」
「勇者一行の特徴とか知っている限り教えておくれ」
大柄で無口な勇者様
おしゃべりな女戦士様
中背で無口な賢者様
真面目そうな戦士様
「青い目をした者はおらんかったかの?」
「はいよく覚えていますよ。賢者様が澄み切った青い目をしておりました」
「おおおぉぉぉ間違いない…わらわの愛しの人じゃ…」
「賢者?」
「他人からの呼び名などどうでも良いのじゃ…わらわの愛しの人に変わりは無い」
「その方がどうか致しましたか?」
「もっと良く聞かせておくれ…」
「その賢者様はまだ若い青年でいつもその窓際で空を眺めていました」
「こ、この窓か?おおぅ…温もりは残っておらんか…」
「そういえば!記念に絵師に描いて頂いた絵がございます…こちらです」
「!!この青年じゃな?わらわには分かる」
「その通りでございます…お知り合いでしたか?」
「こ、この部屋はわらわに使わせておくれ」
「魔女とエルフの娘はこの部屋で良いね…」
「店主や…忙しい所済まぬがその賢者様の話をもっと教えてくれぬか?」
「わたしがお店の番をしててあげるよ~」僧侶は気を利かした
「あぁ…かまいませんよ。好青年でしたのでよく覚えています」
やっと魔女の探す人の足跡に辿り着いた
魔女は店主の話に聞き入り涙を浮かべている
ただ会いたい…
その想いは消える事無く200年以上魔女を生かす力となっている
同じ事が僕に出来るだろうか…
夜
商人と盗賊が荷下ろしから戻って来て合流した
「魔女があそこの窓から離れなくなったみた~い」
「へぇ~そうなんだ。ここに勇者一行が居たなんてね」
「みてごらんエルフの娘の格好」
「うん。良いねシルバーボウに銀のアクセサリー」
「銀には浄化の作用があるというが本当か?」
「さぁね?でも銀の装飾のロングボウなんて珍しいね」
「私のもみて~ウフフ銀のロザリオ~」
「そういえばゾンビが出るとかいう噂も聞いたな」
「もしかすると銀の装備が役に立つかもね」
「あぁぁ疲れた!!今日は早寝するぞ!!」
「明日からもう少し情報集めてみるよ…勇者の行き先も気になるし」
「俺らの部屋は向こうだな?俺ぁ先に寝るからよ…こっちはまぁ適当に過ごしてろ」
「じゃぁ僕も寝るかな…盗賊!酒瓶は持って行かなくて良いのかい?」
「おぉ忘れる所だった」
「じゃぁ部屋の方に戻るね…情報集めるのは明日からだ」
「おやすみ~~」僧侶は手を振って見送った
「僧侶?僕達も部屋に戻ろうか」
「そだね?今日はゆっくり抱っこして寝られそうウフフ」
「じゃぁ魔女とエルフの娘?僕達も戻るから…」
そう言って部屋を出た…
「ようこそ旅人のお方。休んで行かれますか?」
「あぁ2人部屋を3つ頼むよ」
「承知いたしました」
「それにしても戦争中なのにみんな普通にお店開いてるんだね」
「はい困っておりまして…一週間ほどまえから毎日ドラゴンが飛来するようになったんです」
「一週間?…」
「ですがまだ被害は出ておりません」
「え!?じゃぁドラゴンは何をしに?」
「終わりの国の砲撃が激しくて近づけないのでは無いでしょうか」
「はぁ…ここは安全なのかな?」
「王国からは建屋内に入っていれば安全だと聞かされています」
「情報ありがとう」(何かおかしいな…)
「お部屋はどこ~?」
「こちらになります…この部屋は勇者様ご一行が使われていた部屋ですよ」
「え!!!!!勇者がこの宿屋に?」
「はい…1ヶ月前までここに泊まっておられました」
「その勇者の事を詳しく聞かせてくれんか?」魔女が慌てて店主に詰め寄る
「どこに旅立たれたかは聞いておりません」
「勇者一行の特徴とか知っている限り教えておくれ」
大柄で無口な勇者様
おしゃべりな女戦士様
中背で無口な賢者様
真面目そうな戦士様
「青い目をした者はおらんかったかの?」
「はいよく覚えていますよ。賢者様が澄み切った青い目をしておりました」
「おおおぉぉぉ間違いない…わらわの愛しの人じゃ…」
「賢者?」
「他人からの呼び名などどうでも良いのじゃ…わらわの愛しの人に変わりは無い」
「その方がどうか致しましたか?」
「もっと良く聞かせておくれ…」
「その賢者様はまだ若い青年でいつもその窓際で空を眺めていました」
「こ、この窓か?おおぅ…温もりは残っておらんか…」
「そういえば!記念に絵師に描いて頂いた絵がございます…こちらです」
「!!この青年じゃな?わらわには分かる」
「その通りでございます…お知り合いでしたか?」
「こ、この部屋はわらわに使わせておくれ」
「魔女とエルフの娘はこの部屋で良いね…」
「店主や…忙しい所済まぬがその賢者様の話をもっと教えてくれぬか?」
「わたしがお店の番をしててあげるよ~」僧侶は気を利かした
「あぁ…かまいませんよ。好青年でしたのでよく覚えています」
やっと魔女の探す人の足跡に辿り着いた
魔女は店主の話に聞き入り涙を浮かべている
ただ会いたい…
その想いは消える事無く200年以上魔女を生かす力となっている
同じ事が僕に出来るだろうか…
夜
商人と盗賊が荷下ろしから戻って来て合流した
「魔女があそこの窓から離れなくなったみた~い」
「へぇ~そうなんだ。ここに勇者一行が居たなんてね」
「みてごらんエルフの娘の格好」
「うん。良いねシルバーボウに銀のアクセサリー」
「銀には浄化の作用があるというが本当か?」
「さぁね?でも銀の装飾のロングボウなんて珍しいね」
「私のもみて~ウフフ銀のロザリオ~」
「そういえばゾンビが出るとかいう噂も聞いたな」
「もしかすると銀の装備が役に立つかもね」
「あぁぁ疲れた!!今日は早寝するぞ!!」
「明日からもう少し情報集めてみるよ…勇者の行き先も気になるし」
「俺らの部屋は向こうだな?俺ぁ先に寝るからよ…こっちはまぁ適当に過ごしてろ」
「じゃぁ僕も寝るかな…盗賊!酒瓶は持って行かなくて良いのかい?」
「おぉ忘れる所だった」
「じゃぁ部屋の方に戻るね…情報集めるのは明日からだ」
「おやすみ~~」僧侶は手を振って見送った
「僧侶?僕達も部屋に戻ろうか」
「そだね?今日はゆっくり抱っこして寝られそうウフフ」
「じゃぁ魔女とエルフの娘?僕達も戻るから…」
そう言って部屋を出た…
更新日:2023-03-20 07:58:58