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馬車

ガタゴト ガタゴト

「回復魔法!回復魔法!回復魔法!」

「ううううん…」

僧侶は騎士の眼を無理やり開いた

「フーーーー…」

「強制的に目を開けるの止めてくれないか…それから目に息を吹きかけるのもやめて欲しい」

「ウフフ~起きた~」

「お!?起きたか…すごい回復力だな。まだ半日だぞ」

「あぁ…どうなったのか記憶に無い」

「まぁ何とかなった。今は休んでろ」

「あぁ…このままでいいかい?ひざ枕が気持ち良いよ」

「良いよ~ウフフ」

「商隊から4人傭兵が居なくなった。どうやらずっとお前を付け狙ってたようだな」

「そうか…迷惑をかけたね」

「トロールを引っ張ってくるとは…あいつら襲撃に慣れていやがる」

「もう戻っては来ないだろうね」

「そうだな…トロール3体ぶつけて無事に済んだとは思わんだろう」

「乗ってた馬車は?」

「荷物積み替えて置いてきた。馬は無事だ」

「軽微で済んで良かった」

「うむ。本体にぶつけられてたら今頃大変だったな…そういえば」

「ん?」

「お前の武器…グレートソードの方が向いてるかも知れん」

「あぁ初めて持ったけど僕もそう思った」

「今までの武器だと腕力が余ってるから勿体無い」

「そうだねしばらく使ってみるよ」

「ねぇわたし今日からこっちの馬車で良いかなぁ~?」

「どうしたの?」

「商人が1人でブツブツ言っててさぁ~遊んでくれなくなったの」

「はは~ん何か考えてるな?」

「僧侶は商人の護衛だからしっかり仕事頑張って」

「騎士と一緒に寝たいなぁ…」

「それは又今度…」

「ぶぅ…」



夕方

「そうだ!中々良い…後は中身を掴んでくる」

「スリも奥が深いなぁ」

「慣れてくると気付かれずに下着を脱がす事もできるぞ」

「もういっかい行くよ!」スッ

「良いねぇ…やっぱお前盗賊に向いてんな!!ヌハハ」

「ねぇ盗賊と騎士ぃ!商人が呼んでるよ~」

「あぁ今行く!」


商人の馬車に移動した


「どうしたんだい?」

「うん色々考えてね…中立の国に着いた後の作戦を考えた」

「やっぱりか」

「結論から言う。海賊船から海図を盗みたい」

「僕はまずエルフの娘を救いたい」

「それは分かってる。多分エルフの娘は中立の国を経由して始まりの国へ送られると思う」

「ならその前に…」

「運搬役になってるのは恐らく海賊船なんだ…僕の情報筋だとね」

「なるほど」

「海賊船から海図を盗んであわよくば船も奪って海賊になりすます…そういう作戦さ」

「わかった協力する」

「ただこの作戦は盗賊と騎士の2人でやって貰う。僕は商談があるから一緒には行けない」

「僧侶と魔女は?」

「海賊船に女が居ると色々問題が起きるから今回は僕の護衛さ。その方が商談も上手く行く」

「そうか」

「今のうちに盗賊から隠密の動作も教えて貰うと良いよ」

「そうするよ」


1週間後

暇を見つけては隠密とスリの練習をしていた

「そうだ!ソレで良い!上達が早いな」

「ただ背中にグレートソード背負ってると邪魔だな」

「それは慣れるしかないな…次は僧侶で実践してみよう」

「わかった」


僧侶は又商人と賭け事をしていた


「おいでなすって…入りやす…半か丁か!ウフフ」

「丁に金貨1枚!」

「ゴクリ…」2人揃って唾を飲む

「半!!」

「くぁあああああ!!」


賭け事をしている最中騎士は隠密で近付き僧侶にスリをした…

「んん?あれ?」

「やぁ僧侶…調子は良いかい?」

「ウフフフフ~ぼろ勝ちなの~」

「まいったよ~どうして負けちゃうのかなぁ…」

「ところで僧侶?今日下着はどうしたんだい?」

「え?どうして?」

「じゃ…がんばってね」

「アレ?ナイ!!アレレ?ナイ!!ドウシテ?」…僧侶は混乱している


「ヌハハやるじゃねえか!」

「成功!でももう少し練習しよう」

「ようし!次は馬に気付かれない様にたてがみ引っこ抜いて来い」

「馬かぁ…馬にどうやって気付かれない様にするんだ?」

「とにかくやってみろ」

「まぁそうだね…習うより慣れろ!!」

「その通りだ」


なんだろうな…師匠とはどうも相性が良い

何をやっても勉強になる


更新日:2023-03-19 01:47:16

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