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19.先回り
砂漠の町
「お!!?来た!!遅っそい!!もう」
「あ!女海賊さんみーっけウフフ」
「酒場に探しに行く手間が省けた」
「あんたら遅すぎなんだって!!わたしは待つのがキライなの!!」
「ねぇねぇ女海賊さんは大丈夫だったの~?」
「エルフの森の上をさぁ~王国の気球が飛びまわってるなんて聞いてなかったさ」
「あれ~??王国は気球を禁止してた筈だけどなぁ~」
「禁止してるのは始まりの国の上空だけでしょ!?」
「平気だったの~?」
「わたしの飛行船はあんな気球の10倍速いから大丈夫!」
「ねぇねぇ馬は乗せられるかなぁ?」
「それは無理…重すぎだし臭いのもダメ」
「あぁぁ…お馬さんが可哀そう…」
「てか僧侶!あんたも臭い!何日アソコ洗ってないのよ!」
「え!!?わたし臭い?」クンクン
「早く宿屋で綺麗にしてきて!じゃないと飛行船に乗せてあげない」
「う、うん…行って来る~」
飛行船
「ハイハイ!乗った乗ったぁ!!」
「うわぁ~飛行船に色塗ったの~?」
「あんた達があんまり遅いからわたし色に染めたの」
「これはトカゲを模擬しとるんかいのう?」
「トカゲじゃなくてドラゴンだって!!中はピンク色」
「目がチカチカするのぅ」
「良いから早く乗って!!人に見られると面倒臭いんだって…」
「は~い!!」
4人はど派手な飛行船に乗り込んだ
垂直に高度を上げる事は出来ないが風を受けてどんどん高度が上がる
安定飛行に入ってからも女海賊は地上の様子を気にしていた
「ええと…何処行っちゃったかなぁ…」
「え?どうかしたの?」
「あ!!居た居た…砂漠のリザードマンの動きが変なのさ…群れで移動してるみたい」
「砂漠の町は大丈夫かなぁ?」
「町まで来るかと思ったけど…違うみたい…どこに向かってるんだろ」
「見えるかい?」
「ほらあそこ…」
「南を目指してる…かな」
「中立の国は南の方角じゃろう?」
「そう!だから早く行かなくちゃいけないの」
「中立の国までは飛行船で2日くらい?」
「そんなもんかな」
「商隊で行くと20日くらい掛かるのにね~」
「飛行船は高度上げると超速いから」
数時間後…
「ねぇねぇ見て見て~ドラゴンさんの群れも南の方角に飛んでる~」
「ちょ!!?マジ?どこ?」
「下の方~」
「うっわ!!7匹居るネ」
「何かあるのかなぁ?」
「ちょい待ち…ええと方角は…中立の国の進路からは少しずれてるな…」
「ズレた先に何があるの~?」
「いや海なんだけど…なんかあるんかな…」
「その先は~?」
「ずっと先には機械の国?…ちょい遠いよ」
「何か動き出したかのぅ…」
その後飛行船から地上を見下ろし
リザードマンやドラゴンだけでは無くその他多くの魔物達が移動しているのが気になった
何かが起ころうとしている…
中立の国のとある倉庫
夜の闇に紛れて密かに飛行船はその倉庫に降りた
まさか誰か居るとは思って居なかったが
囚人が一人そこで作業をしていた
「はろはろ~」
「女海賊か…手伝って行け」
「また飛行船作ってんの?」
「お前に一基盗られたからもう一基作っている所だ」
「わたしは忙しいの!魔女を商人の所に連れて行かないと…」
「それは騎士と僧侶にまかせて良い…お前は残って手伝いだ」…そう言って腕を掴む
「ちょちょ…ちょっとぉ~」
「ウフフ~先行ってるね~」
「次の飛行船は縦帆だけで軽量化する…そっちを引っ張れ」
「あのね…わたしは忙しいって言ってんじゃん!」
「だまってヤレ」
「もう!!」
「お前ほど美人で出来る女は他に居ない…」
「ムフフ…もっかい言って?」
「お前ほど単純でバカな女は他に居ない…あぁ口が滑った」
「おい!!」
「お!!?来た!!遅っそい!!もう」
「あ!女海賊さんみーっけウフフ」
「酒場に探しに行く手間が省けた」
「あんたら遅すぎなんだって!!わたしは待つのがキライなの!!」
「ねぇねぇ女海賊さんは大丈夫だったの~?」
「エルフの森の上をさぁ~王国の気球が飛びまわってるなんて聞いてなかったさ」
「あれ~??王国は気球を禁止してた筈だけどなぁ~」
「禁止してるのは始まりの国の上空だけでしょ!?」
「平気だったの~?」
「わたしの飛行船はあんな気球の10倍速いから大丈夫!」
「ねぇねぇ馬は乗せられるかなぁ?」
「それは無理…重すぎだし臭いのもダメ」
「あぁぁ…お馬さんが可哀そう…」
「てか僧侶!あんたも臭い!何日アソコ洗ってないのよ!」
「え!!?わたし臭い?」クンクン
「早く宿屋で綺麗にしてきて!じゃないと飛行船に乗せてあげない」
「う、うん…行って来る~」
飛行船
「ハイハイ!乗った乗ったぁ!!」
「うわぁ~飛行船に色塗ったの~?」
「あんた達があんまり遅いからわたし色に染めたの」
「これはトカゲを模擬しとるんかいのう?」
「トカゲじゃなくてドラゴンだって!!中はピンク色」
「目がチカチカするのぅ」
「良いから早く乗って!!人に見られると面倒臭いんだって…」
「は~い!!」
4人はど派手な飛行船に乗り込んだ
垂直に高度を上げる事は出来ないが風を受けてどんどん高度が上がる
安定飛行に入ってからも女海賊は地上の様子を気にしていた
「ええと…何処行っちゃったかなぁ…」
「え?どうかしたの?」
「あ!!居た居た…砂漠のリザードマンの動きが変なのさ…群れで移動してるみたい」
「砂漠の町は大丈夫かなぁ?」
「町まで来るかと思ったけど…違うみたい…どこに向かってるんだろ」
「見えるかい?」
「ほらあそこ…」
「南を目指してる…かな」
「中立の国は南の方角じゃろう?」
「そう!だから早く行かなくちゃいけないの」
「中立の国までは飛行船で2日くらい?」
「そんなもんかな」
「商隊で行くと20日くらい掛かるのにね~」
「飛行船は高度上げると超速いから」
数時間後…
「ねぇねぇ見て見て~ドラゴンさんの群れも南の方角に飛んでる~」
「ちょ!!?マジ?どこ?」
「下の方~」
「うっわ!!7匹居るネ」
「何かあるのかなぁ?」
「ちょい待ち…ええと方角は…中立の国の進路からは少しずれてるな…」
「ズレた先に何があるの~?」
「いや海なんだけど…なんかあるんかな…」
「その先は~?」
「ずっと先には機械の国?…ちょい遠いよ」
「何か動き出したかのぅ…」
その後飛行船から地上を見下ろし
リザードマンやドラゴンだけでは無くその他多くの魔物達が移動しているのが気になった
何かが起ころうとしている…
中立の国のとある倉庫
夜の闇に紛れて密かに飛行船はその倉庫に降りた
まさか誰か居るとは思って居なかったが
囚人が一人そこで作業をしていた
「はろはろ~」
「女海賊か…手伝って行け」
「また飛行船作ってんの?」
「お前に一基盗られたからもう一基作っている所だ」
「わたしは忙しいの!魔女を商人の所に連れて行かないと…」
「それは騎士と僧侶にまかせて良い…お前は残って手伝いだ」…そう言って腕を掴む
「ちょちょ…ちょっとぉ~」
「ウフフ~先行ってるね~」
「次の飛行船は縦帆だけで軽量化する…そっちを引っ張れ」
「あのね…わたしは忙しいって言ってんじゃん!」
「だまってヤレ」
「もう!!」
「お前ほど美人で出来る女は他に居ない…」
「ムフフ…もっかい言って?」
「お前ほど単純でバカな女は他に居ない…あぁ口が滑った」
「おい!!」
更新日:2023-03-27 08:22:00