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17.救出

砂浜

僧侶は子ドラゴンに何処だか分からない砂浜に降ろされた

子ドラゴンはそのまま飛び立ち何処かへ飛んで行ってしまった

方向音痴な僧侶は途方に暮れる


「困ったなぁ…こんな所に降ろされてどうしよう」

「ここは何処なんだろう…」

「砂浜沿いに行けば何処かに着くかなぁ」

「え~っと…迷った時は…」

「1:水の確保 2:食料の確保 3:体力温存 だったっけ…」

「もうすぐ日が暮れちゃうなぁ」

「海辺は寒くなりそうだから~林を探さないと…」






柔らかい草を集めて寝床を作った


「よし!これで寝床はヨシと…次は火を起こさなきゃ」

「火魔法!」

「ふ~ふ~ふ~」…集めた薪に火が点いた

「騎士って一人でこんな事してたのかなぁ」

「罠張っておこ~っと」

「罠魔法!罠魔法!罠魔法!」…植物のツタで周囲を囲った

「よし!っと…寂しいなぁ」

「焚き木は足りるかなぁ…お腹空いてきたなぁ…」


その時林の向こうから誰かの声が聞こえた


「明かりが見えるぞ」

「!!?」---まずいかも---

「しっ…」

「どかーん!!!!」

「うお!!!僧侶か?」

「その声は盗賊さん?」

「おいおい探したぜ…囚人!!こっちだ」

「良かった~~ふぇ~ん」

「良かったはいいが…どかーん!!は無ぇだろ」

「ど~ん!!の方が良かった?」

「ま、まぁ…僧侶にしちゃ上出来だなヌハハ」

「クックック寝床まで作ってある」

「もう燃やしちまえ!港町はすぐソコだ…こんな所で野営してるこっちが恥ずかしい」

「え!?そうなの~?」

「この林の先だ…あんまり遅いから探しに来たんだよ」

「えへへ~」

「えへへじゃねぇ!早く来い!」



港町の宿屋

「僧侶見つけて来たぜ…すぐそこの林で野営してやがった」

「大変だったね…ご馳走用意してるよ」

「わ~い!食べていいの~?ウフフ」

「ったく世話がやける…」

「今日は疲れただろうから話は明日にしよう」

「そうだな」

「は~い…もぐもぐ」

「薬剤師!後で例のやつおねがい」

「わかったわ…」


食事の後…

「ぷはぁ~美味しかったぁぁ」

「満足した?」

「うん!!」

「じゃぁこっちに来て?」

「え?何するの~?」

「あなたの髪の毛伸びっぱなしでしょ?」

「そういえば3年くらい手入れしてないな~」

「少し色を変えるのと髪の毛を揃えてあげる」

「色?」

「そう…これからあなたは昔の自分に会う事になるって商人に聞いたわ」

「あ…」

「面倒にはなりたくないでしょう?…だから色を少し変えるの」

「髪の色もお薬で変わるの~?」

「簡単な薬で変わるわ…少し時間掛かるけどね」

「お腹いっぱいになったら眠たくなってきたなぁ…ふぁ~あ」

「目をつぶってて良いわ?」

「うん…そうする~むにゃ」



翌日

「おっは~♪」

「うお!!金髪か!!」

「うふふのふ~今日からエルフになるの~♪」

「エルフ狩りに合わん様にな?」

「さて揃ったね…今後について話すよ」

「おう!!」

「まず僧侶…君は武闘会に出てもらう…知ってるよね?」

「やっぱりそうだと思った~ウフフ」

「武闘会参加登録の為に身分証明を偽装する必要がある…2週間は港町に居てもらう事になるかな」

「オッケ~♪」

「僕と薬剤師と盗賊はその間ちょっと探したい物があるんだ」

「何を探すんだ?」

「ドラゴンの話だと予言の書という物が始まりの国にあるらしい」

「なんだそれ?」

「どうやら僕が読んでいた古文書の続きらしいんだ…複製された物が各王国にある」

「城に有るのか?」

「城の書物庫だよ…盗賊と女盗賊で忍び込んで欲しい」

「ふむ…武器屋と防具屋のフリだな?」

「察しが良いね…その通りだよ」

「私と囚人はお留守番で良いの~?」

「君達はしばらくお休みだ…自由にしていて構わない」

「今日行くのか?」

「そうだね…馬車で行って2日かな」



更新日:2023-03-24 09:07:08

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