• 1 / 4 ページ

埋れ木家の平和な1日<悪魔くん>

挿絵 309*566

「ぅんむむむ~…っ」
ここは埋れ木家の一室、悪魔くんこと埋れ木真吾の自室である。この部屋の主である真吾と同居人(?)である百目は、彼らの唯一無二の親友であり、同じ志を持つ仲間でもあるメフィスト二世の決断を、ベッド上から今か今かと待ち受けていた。しかし、とうとう耐え切れなくなった百目は愚痴を漏らす。
「メフィスト二世ぇ~、まだかモン? 早く決めるモン」
その“決断”と言うのは…――。
「醤油味、豚骨味、そんで味噌味…ラーメンは俺の全てだ! 体の一部なんだよ! それを簡単に決めろだなんて…無理だ!」
大袈裟な身振り手振りで演説するメフィスト二世に対し、百目は完全に呆れてしまっている。
「味が違うだけでラーメンはラーメンなんだモン…」
確かに大袈裟のようだが、何においてもラーメンが一番であるメフィスト二世にとっては死活問題にも近い出来事であるのだ。容易に決められる事ではないらしい。

更新日:2023-03-09 11:21:05

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook